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ホーチミンで生活していると、コンビニやスーパー、カフェなどでさまざまな飲み物を目にします。

特に子どもとの生活では、

「暑いからスポーツドリンクを飲ませている」

「ジュースよりお茶なら大丈夫?」

「ベトナムのお茶は甘いけど、どのくらい糖分が入っているの?」

「無糖のお茶と加糖のお茶は何が違う?」

といった疑問を持つ保護者の方も多いのではないでしょうか。

実は、同じ「飲み物」でも、糖質・糖類の量には大きな違いがあります。

そして虫歯予防を考える場合、単純に「甘いかどうか」だけではなく、

どのくらいの糖分が入っているのか

どのくらいの頻度で飲むのか

少しずつ長時間飲んでいないか

という点も重要です。

WHOは、食品や飲料に含まれる「遊離糖」の摂取を虫歯の主要なリスク因子としており、遊離糖の摂取量を総エネルギー摂取量の10%未満、可能であれば5%未満に抑えることを推奨しています。

そこで今回は、ホーチミンで生活する日本人の方に向けて、身近な飲料の糖質量と虫歯との関係について、ありが歯科が分かりやすく解説します。

ベトナムの飲み物は糖質が多い?

まず知っておきたいのが、「お茶だから虫歯になりにくい」とは限らないということです。

日本では「お茶=無糖」というイメージを持つ方も多いですが、ベトナムでは加糖されたペットボトルのお茶やレモンティーなども多く販売されています。

例えば、商品によって差はありますが、100mlあたりの糖質・糖類量を比較すると、

  • 無糖のお茶……0g
  • Aquarius……約4.7g
  • Revive……約5.5g
  • Pocari Sweat……約6.2g
  • 加糖のお茶……約7〜11g
  • Coca-Cola……約10.6g
  • Sting……約18g

など、大きな差があります。

※上記は商品・販売地域・容量などによって栄養成分が異なる場合があります。実際に飲む際には、購入した商品のラベル表示をご確認ください。

特に注意したいのは、100mlあたりの数字だけを見て安心しないことです。

例えば100mlあたり6gの糖質が含まれる飲料を500ml飲めば、単純計算で約30gになります。

つまり、ペットボトル1本を飲むと、100ml表示からイメージするよりも多くの糖分を摂取することがあります。

ベトナムの主なスポーツドリンク・清涼飲料水・お茶の糖質濃度(100mlあたり)

カテゴリ商品名糖質・糖類量(100mlあたり)特徴・備考
スポーツドリンクPocari Sweat(ポカリスエット)約 6.2g日本と同等の組成。体液に近い浸透圧で吸収が良い。
Revive(リバイブ / PepsiCo)約 5.1〜5.5gベトナムで最もポピュラーな炭酸系アイソトニック飲料。
Revive Zero Calo0gゼロカロリー・人工甘味料タイプ。
Aquarius(アクエリアス / Coca-Cola)約 4.7gすっきりとした後味のアイソトニック飲料。
お茶(加糖系)Trà Ô Long Tea+ Plus(サントリー)約 7.7gウーロン茶(OTPP含有)。ベトナムでは加糖タイプが定番。
Trà Xanh Không Độ(緑茶)約 5.0〜8.0gベトナム最大手のボトル緑茶。レモン風味で甘い。
C2(レモンティー / 紅茶)約 7.0〜9.0gURC社の人気ボトルティー。しっかりとした甘さ。
Trà Chanh Tea+(レモンウーロン茶)約 10.0〜11.0gレモン果汁・香料の入ったフルーティーな甘口茶。
お茶(無糖系)Trà Ô Long Tea+ Không Đường0gサントリーTea+の「無糖」版。
Trà Xanh Không Độ Không Đường0gKhông Độの「無糖」版。
清涼飲料・炭酸Coca-Cola(コカ・コーラ)約 10.6g標準的な炭酸飲料の糖質濃度。
エナジードリンクSting(スティング / PepsiCo)約 6.8〜18.0g赤(イチゴ風味)が有名。製品やサイズにより非常に高糖質。
Red Bull(レッドブル)約 11.0gタイ系・ベトナムローカル仕様ともにかなり甘め。

お茶飲料を選ぶ際の注意点

ボトル茶の「デフォルトは甘い」ベトナムで販売されているペットボトルのお茶(緑茶・ウーロン茶・紅茶)は、基本的にしっかり砂糖が加えられています(100mlあたり5〜9g程度)。日本で一般的な「無糖のお茶」とは異なるため注意が必要です。

無糖茶(Không Đường)の選び方砂糖不使用のお茶を買いたい場合は、ラベルに 「Không Đường」(無糖)または 「Zero Sugar」 と大きく書かれたパッケージを選ぶ必要があります。最近ではサントリーの Tea+ や Không Độ など主要ブランドから無糖版も広く流通しています。


「100mlあたり」と「1本あたり」は違う

飲料の表示を見るときに注意したいのが、「100mlあたり」という表示です。

例えば、

100mlあたり6g

と書いてあった場合、

500mlのペットボトルなら、

6g × 5 = 約30g

となります。

もちろん「糖質」と「糖類」は同じ意味ではないため、商品の栄養成分表示を確認する必要がありますが、飲料を比較するときには「100mlあたり」だけでなく、実際に1回でどれくらい飲むのかまで考えることが重要です。

特に子どもは大人より体格が小さいため、同じ1本でも身体への影響は大人とは異なります。


糖質が多い飲み物ほど虫歯になりやすい?

ここで重要なのが虫歯と糖質の関係です。

虫歯は、単純に

「甘いものを食べたから虫歯になる」

というものではありません。

歯の表面にプラーク(歯垢)が付着すると、プラーク中の細菌が食品や飲料に含まれる糖を利用して酸を作ります。

その酸によって歯の表面からミネラルが溶け出す歯の「脱灰」が起こり、これが繰り返されることで虫歯が進行していきます。

WHOも、遊離糖を含む食品・飲料をプラーク中の細菌が酸に変え、その酸が歯を傷つけることが虫歯につながると説明しています。

つまり、

糖分を含む飲料を飲む

口の中の細菌が糖を利用する

酸が作られる

歯が酸にさらされる

虫歯のリスクが高くなる

という流れがあります。

WHOが示す「糖質」と虫歯の専門的な関係

WHO(世界保健機関)は、遊離糖(食品や飲料に添加される糖、はちみつ・シロップ・果汁などに含まれる糖)を虫歯の主要なリスク因子と位置づけています。歯の表面に形成されたプラーク中の細菌が遊離糖を代謝すると酸が産生され、エナメル質や象牙質の脱灰を引き起こします。さらに、糖分の摂取量だけでなく、摂取頻度やフッ化物への曝露、プラークの除去状態も虫歯の発生に関係します。WHOは、遊離糖を総エネルギー摂取量の10%未満、可能であれば5%未満に抑えることを推奨しています。(Tổ Chức Y Tế Thế Giới)


実は「量」だけでなく「飲む回数」が重要

虫歯予防で特に注意したいのが、飲料をダラダラ飲む習慣です。

例えば、

朝に甘い飲料を飲む

学校で少し飲む

帰宅してまた飲む

夜にも少し飲む

というように、糖分を含む飲料を何度も口にしていると、ペーハーが下がり歯が酸にさらされる機会が増えます。

反対に、糖分を含む飲料をどうしても飲む場合でも、時間を決めて飲み、長時間ダラダラ飲み続けないことが虫歯予防につながります。

そのため、ありが歯科では、

「何を飲むか」だけではなく「いつ、どのくらいの頻度で飲むか」

も大切だと考えています。

ダラダラ食いをすると口の中のpHが下がり続けるため虫歯のリスクが高くなる説明図

スポーツドリンクなら虫歯になりにくい?

「ジュースよりスポーツドリンクの方が健康的だから、子どもに飲ませても大丈夫」

と思っている方もいるかもしれません。

しかし、スポーツドリンクも商品によっては糖分を含んでいます。

スポーツドリンクは、水分や電解質などを補給する目的で使用される飲料です。

そのため、運動や大量の発汗など、必要性がある場面では役立つことがあります。

一方で、普段の水分補給として日常的に飲む必要があるとは限りません。

特に、

「暑いから」

「喉が渇いたから」

という理由だけで毎日スポーツドリンクを飲む習慣がある場合には、一度見直してみてもよいでしょう。

普段の水分補給であれば、水や無糖のお茶などを基本にする方法があります。


加糖のお茶にも注意

ベトナムで生活していると、緑茶やウーロン茶、レモンティーなどをよく見かけます。

ここで注意したいのが、

「お茶=無糖」とは限らない

ということです。

日本人にとっては「緑茶」という名前を見ると、砂糖が入っていないイメージを持ちやすいかもしれません。

しかし、ベトナムでは加糖タイプのお茶も販売されています。

そのため、

「お茶だから大丈夫」

ではなく、ラベルを確認して、

「Không Đường(無糖)」

などの表示があるか確認するのも一つの方法です。

無糖のお茶であれば糖分を含まないため、糖分による虫歯リスクを考えるうえでは、加糖飲料より選びやすい飲み物といえます。


「Zero」「Zero Calo」なら虫歯は大丈夫?

「Zero」「Zero Calo」と書かれた飲料を見かけることもあります。

これらは砂糖を含まない、または糖分をほとんど含まない商品があります。

そのため、砂糖による虫歯リスクという点では、通常の加糖飲料とは区別して考える必要があります。

ただし、

「ゼロカロリーだから何本飲んでもいい」

という意味ではありません。

また、商品によって使用されている甘味料や酸味料なども異なります。

虫歯予防を目的とするなら、基本の飲み物を水や無糖のお茶にするのが分かりやすい方法です。


結局、子どもには何を飲ませればいい?

ホーチミンで子育てをしている方から、

「結局、何を飲ませればいいですか?」

と聞かれることがあります。

基本的には、

普段の水分補給

水・無糖のお茶

を中心に考えるとよいでしょう。

一方、

特別な場面

スポーツドリンクなど

は、運動や発汗など必要性に応じて利用するという考え方があります。

また、ジュースや加糖のお茶、清涼飲料水などを完全に禁止しなければならないということではありません。

大切なのは、

「毎日の水分補給として甘い飲み物を習慣化しない」

ことです。


特に注意したい「寝る前の甘い飲み物」

子どもの虫歯予防で特に気を付けたいのが、寝る前の飲料です。

寝る前に糖分を含む飲料を飲んで、そのまま寝てしまうと、歯磨き後に再び糖分が口の中に入ることになります。

「寝る前に少しだけ」

という習慣でも、毎日続けば虫歯リスクを考える必要があります。

夜の水分補給には、水など糖分を含まない飲み物を選ぶと安心です。


ホーチミンの暑さで飲み物の量が増えるときは?

ホーチミンは暑く、汗をかく機会も多いため、

「日本にいたときより飲み物を飲むようになった」

という方も少なくありません。

そこでおすすめしたいのが、

「飲む量を減らす」より「普段何を飲むかを変える」

という考え方です。

例えば、

以前
「ジュースやスポーツドリンクを何度も飲む」

だったのであれば、

現在
「普段は水・無糖茶、必要なときだけスポーツドリンク」

というように変更するだけでも、糖分を含む飲料を摂取する機会を減らせます。


飲料の糖質量だけで虫歯リスクは決まらない

ここは非常に重要です。

飲料の糖質量が多いからといって、その飲料を一度飲んだだけで虫歯になるわけではありません。

虫歯には、

  • 糖分の摂取量
  • 飲食の頻度
  • 歯磨き
  • フッ素の使用
  • 唾液の状態
  • 歯の質
  • プラークの量
  • 定期的な歯科検診

など、さまざまな要因が関係しています。

WHOも、遊離糖の摂取だけでなく、フッ化物への曝露不足やプラークの除去不足などが虫歯につながる要因として挙げています。

そのため、

「糖分の多い飲料を避ければ虫歯にならない」

というわけではありません。

食生活と歯磨き、フッ素、定期検診を組み合わせることが大切です。


ありが歯科がおすすめするホーチミンでの虫歯予防

ホーチミンで生活する日本人のお子さまには、まず日常の飲み物を見直すことをおすすめします。

① 普段は水・無糖のお茶

毎日の水分補給は糖分を含まない飲料を基本にします。

② 甘い飲料はダラダラ飲まない

時間を決めて飲むことを意識します。

③ 寝る前は甘い飲み物を避ける

歯磨き後は糖分を含む飲料をできるだけ避けます。

④ 歯磨きは毎日きちんと

特に就寝前の歯磨きを大切にします。

⑤ フッ素を活用する

フッ素入り歯磨き剤などを適切に使用します。

ありが歯科ではフッ素塗布を推奨しております。

⑥ 定期的に歯科検診を受ける

虫歯は痛みが出る前に発見することが重要です。


「甘い飲み物をやめられない」という方へ

いきなりすべての甘い飲料を禁止すると、子どもが反発することもあります。

その場合は、段階的に減らしていく方法もあります。

例えば、

毎日3本 → 2本 → 1本 → 特別な日だけ

というように、徐々に頻度を減らしていきます。

また、

「ジュースを飲むなら水も一緒に飲む」

「甘い飲み物は食事中だけ」

など、家庭内でルールを決めるのもよいでしょう。

重要なのは、子どもを責めることではなく、虫歯になりにくい生活習慣を家族で作っていくことです。


まとめ|ベトナムでは「飲み物の選び方」も虫歯予防の一つ

ベトナムでは、スポーツドリンク、加糖のお茶、清涼飲料水など、さまざまな飲み物を身近に購入できます。

商品によって糖質・糖類の量には大きな違いがあります。

特に覚えておきたいのは、

「お茶だから安心」とは限らない

「スポーツドリンクだから虫歯にならない」とは限らない

ということです。

虫歯予防では、飲料の種類だけでなく、

  • 糖分の量
  • 飲む頻度
  • ダラダラ飲み
  • 寝る前の飲料
  • 歯磨き
  • フッ素
  • 定期検診

を総合的に考えることが大切です。

WHOも、遊離糖の摂取を虫歯の主要なリスク因子としており、摂取量を減らすことを推奨しています。特に2歳未満の子どもについては、砂糖入り飲料を避けることを推奨しています。

ホーチミンで子育てをしていて、

「子どもに何を飲ませればいい?」

「この飲み物は虫歯になりやすい?」

「永久歯が生えてきたけれど虫歯が心配」

「フッ素を使った方がいい?」

などの疑問がある場合は、一度歯科医院でお口の状態を確認してみることをおすすめします。

ありが歯科では、日本人歯科医師・日本人歯科衛生士による予防歯科を行い、虫歯のチェックだけでなく、歯磨き方法や食生活、フッ素、生え変わりなど、お子さまのお口の状態に合わせた予防方法をご提案しています。

「虫歯になってから治療する」のではなく、「虫歯になりにくい環境を作る」こと。

よくある質問(FAQ)

Q1. ベトナムの飲み物は日本より糖質が多いですか?

商品によって異なりますが、ベトナムでは加糖タイプのお茶や清涼飲料水が多く、飲み物から糖分を摂取する機会が増えることがあります。

「お茶だから安心」とは限らないため、ペットボトル飲料を購入する際は栄養成分表示を確認することをおすすめします。

Q2. スポーツドリンクは虫歯になりやすいですか?

スポーツドリンクには糖分を含む商品があるため、頻繁に飲む習慣がある場合は虫歯リスクに注意が必要です。

運動や大量に汗をかいたときなど必要な場面で利用し、普段の水分補給は水や無糖のお茶を基本にするとよいでしょう。

Q3. ベトナムのお茶なら子どもに飲ませても大丈夫ですか?

「お茶」という名前でも、砂糖が入っている商品があります。

無糖タイプであれば糖分による虫歯リスクを抑えられるため、子どもの普段の水分補給には無糖のお茶や水がおすすめです。

Q4. ZeroやZero Caloと書いてある飲料なら虫歯になりませんか?

砂糖を含まない商品であれば、砂糖による虫歯リスクは通常の加糖飲料より低くなります。

ただし、ゼロカロリーだから何本飲んでもよいという意味ではありません。基本の水分補給は水や無糖のお茶がおすすめです。

Q5. 飲み物は糖質の量と飲む回数のどちらが重要ですか?

どちらも重要です。特に糖分を含む飲料を少しずつ何度も飲む「ダラダラ飲み」は、歯が酸にさらされる機会が増えるため注意が必要です。

甘い飲み物を飲む場合も、時間を決めて飲むことを意識しましょう。

Q6. 子どもがジュースを毎日飲んでいます。どうすればいいですか?

急に禁止するのではなく、少しずつ飲む回数を減らす方法がおすすめです。

普段は水や無糖のお茶にして、ジュースや加糖飲料は特別な日や決めた時間だけにするなど、家庭でルールを作ると続けやすくなります。

Q7. 寝る前に甘い飲み物を飲むのはよくないですか?

できるだけ避けることをおすすめします。特に歯磨きをした後に糖分を含む飲料を飲むと、再び歯が糖分にさらされることになります。

寝る前の水分補給には、水など糖分を含まない飲み物を選びましょう。

Q8. 甘い飲み物をやめれば虫歯は防げますか?

甘い飲み物を減らすことは虫歯予防に役立ちますが、それだけで虫歯を完全に防げるわけではありません。

正しい歯磨き、フッ素の活用、食生活、定期的な歯科検診などを組み合わせることが大切です。

Q9. 子どもの虫歯予防では何を飲ませるのがおすすめですか?

普段の水分補給は、水や無糖のお茶を基本にするとよいでしょう。

スポーツドリンクやジュースなど糖分を含む飲料は、必要な場面や特別な機会に限定することで、日常的な糖分摂取を減らすことができます。

Q10. ホーチミンで子どもの虫歯予防について相談できますか?

はい。ありが歯科では、日本人歯科医師・日本人歯科衛生士による予防歯科を行っています。

虫歯のチェックだけでなく、歯磨き方法、フッ素、生え変わり、食生活など、お子さまのお口の状態に合わせた予防方法をご提案しています。

執筆・監修歯科医 ありが歯科院長 有賀智哉

日本人歯科医師として、ホーチミン旧1区にて日本品質の歯科治療を提供。
一般歯科・小児矯正・インプラント・ホワイトニングまで幅広く対応しています。

日本語対応で安心してご相談いただけます。

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