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毎日朝晩、きちんと歯を磨いている。それなのに歯科医院で「歯と歯の間に汚れが残っています」と言われた経験はありませんか?

実は、歯ブラシだけでは磨ききれない場所があります。

歯と歯の間に付着した歯垢(プラーク)は、歯ブラシだけでは約6割しか除去できないという研究報告があります。

一方、デンタルフロスや歯間ブラシを併用すると、歯間部の歯垢除去率が約8割以上に改善したというデータがあります。

ただし、これは口の中全体の汚れが必ず4割残るという意味ではありません。あくまで特定の研究条件で測定された、歯と歯の間のプラーク除去率です。

歯ブラシは予防歯科の基本ですが、それだけですべての歯面を清掃できるわけではありません。

この記事では、歯科医院での予防歯科の考え方を踏まえ、フロスと歯間ブラシの違い、正しい使い方、虫歯・歯周病予防との関係、そして歯科クリーニングの役割まで詳しく解説します。

歯ブラシだけでは歯垢の約6割しか落とせない?

歯ブラシで丁寧に磨いているつもりでも、歯と歯の間にはプラークが残りやすいことが知られています。

日本歯科保存学会誌に掲載された2005年の研究に基づく資料では、歯間部のプラーク除去率について次の数値が紹介されています。

清掃方法歯間部の歯垢除去率
歯ブラシのみ61.2%
歯ブラシ+デンタルフロス79.0%
歯ブラシ+歯間ブラシ84.6%

出典:日本歯科保存誌 48巻2号、272–277頁(2005年)。沖縄県などの歯科保健資料に掲載。

この研究条件では、歯ブラシにフロスを追加すると約18ポイント、歯間ブラシを追加すると約23ポイント、除去率が高くなっています。

ただし、歯間ブラシの数値が高いからといって、すべての人に歯間ブラシが最適という意味ではありません。

歯と歯の間の広さや歯肉の状態によって、適した清掃器具は異なります。

また、これらは特定の条件下でのプラーク除去効果を示した数字です。長期的な虫歯予防や歯周病予防の効果を、そのまま数値で表したものではありません。

大切なのは、歯ブラシだけでは清掃が難しい歯面があり、歯間清掃具を併用することで磨き残しを減らせるという点です。

なぜ歯ブラシでは歯と歯の間を磨けないのか?

歯ブラシは、歯の表側や裏側、噛み合わせの面などを清掃するのに適しています。

しかし、隣り合う歯が接触している部分や、その下の歯肉に近い場所には、歯ブラシの毛先が十分に入りません。

特に奥歯では、歯と歯の接触面が広く、形態も複雑です。

表面がきれいに見えていても、歯と歯の間にプラークが残っていることがあります。

ここで知っておきたいのが、プラークは単なる食べかすではないということです。

プラークは、細菌が集まり、細胞外多糖などの基質に包まれたバイオフィルムです。

水で軽くすすぐだけでは十分に除去できません。

そのため、歯ブラシやフロス、歯間ブラシなどによる機械的な清掃が重要になります。

歯と歯の間に汚れが残ると、どんな問題が起こる?

1.歯と歯の間に虫歯ができる

歯間部は虫歯が発生しやすい場所の一つです。

特に隣接面の虫歯は、初期段階では外から見ても分かりにくいことがあります。

痛みがないまま進行し、歯科医院のエックス線検査で初めて見つかるケースもあります。

隣接面のプラークを適切に管理することは、虫歯予防の重要な要素です。

ただし、虫歯予防には歯間清掃だけでなく、フッ化物配合歯磨剤の使用、糖分の摂取頻度の管理なども必要です。

2.歯肉炎・歯周病の原因になる

歯と歯の間のプラークが蓄積すると、歯肉に炎症が生じることがあります。

歯磨きやフロスで出血する場合、歯肉炎や歯周炎が存在する可能性があります。

歯肉炎の段階では、適切なプラークコントロールによって炎症が改善することがあります。

しかし、歯周炎が進行して歯槽骨などの支持組織が失われると、セルフケアだけで対応することは困難です。

3.口臭の原因になることがある

歯と歯の間にプラークが残り、歯肉の炎症や食片の停滞が生じると、口臭に関係する場合があります。

ただし、口臭には舌苔、口腔乾燥、虫歯、歯周病など複数の原因があるため、フロスだけですべての口臭が改善するわけではありません。

フロスと歯間ブラシ、どちらを使えばいい?

「フロスと歯間ブラシは、どちらの方がよく汚れを落とせますか?」

これは予防歯科でよく聞かれる質問です。

結論から言えば、歯と歯の間の形に合わせて選ぶことが重要です。

お口の状態適した清掃器具
歯と歯の隙間が狭いデンタルフロス
歯間にある程度の隙間がある歯間ブラシ
歯周病によって歯肉が下がっている適切なサイズの歯間ブラシ
歯並びが重なっているフロス、必要に応じてワンタフトブラシ
ブリッジの下スーパーフロスなど専用清掃具
矯正装置が入っている装置に合わせたフロス・歯間ブラシ

歯間ブラシはサイズ選びが特に重要です。

大きすぎる歯間ブラシを無理に入れると、歯肉や歯の表面を傷つける可能性があります。

反対に、小さすぎるブラシでは十分な清掃効果が得られない場合があります。

フロスも、歯と歯の間に通すだけでは不十分です。

歯面に沿わせて動かすことで、隣接面に付着したプラークを除去します。

デンタルフロスの正しい使い方

デンタルフロスには、指に巻いて使う糸巻きタイプと、持ち手が付いたホルダータイプがあります。

初めて使う方や奥歯の操作が難しい方には、ホルダータイプが使いやすい場合があります。

フロスの基本的な手順

  1. 歯と歯の間にフロスをゆっくり通します。
  2. 歯肉に勢いよく押し込まず、接触点を慎重に通過させます。
  3. フロスを片側の歯面に沿わせ、C字状に包み込むようにします。
  4. 歯肉を傷つけない範囲で、歯面に沿って上下に動かします。
  5. 隣の歯面も同様に清掃します。

重要なのは、歯と歯の間にフロスを入れること自体ではなく、左右それぞれの歯面を清掃することです。

フロスを通しただけで引き抜いてしまうと、プラークが十分に除去できない場合があります。

また、フロスがいつも同じ場所で引っかかる、ほつれる、切れる場合には、虫歯や詰め物の段差などが関係していることもあります。

フロスが引っかかる・切れるのは虫歯?原因と受診の目安

そのような場合は、無理に使用を続けず、歯科医院で確認してください。

歯間ブラシはどのように使う?

歯間ブラシは、歯と歯の間にある程度の隙間がある場合に適した清掃器具です。

特に歯周病によって歯肉が退縮した部位や、歯間の空隙が広い部位では役立ちます。

使用するときは、歯間の方向に合わせて無理なく挿入し、ゆっくり前後に動かします。

強い力をかける必要はありません。

歯間ブラシが通らない場所に、無理に押し込まないことが大切です。

また、歯と歯の間の広さは部位によって異なります。

前歯には細いサイズ、奥歯には別のサイズが必要になることもあります。

歯間ブラシを初めて使用する場合は、歯科医師や歯科衛生士にサイズを確認してもらうことをおすすめします。

フロスは毎日使うべき?朝と夜ではどちらがいい?

歯間清掃は、毎日の歯磨きに組み込むことをおすすめします。

特に就寝前は、時間をかけて丁寧に清掃しやすいタイミングです。

ただし、朝と夜のどちらに使えば虫歯予防効果が高いかについて、明確な優劣が確立されているわけではありません。

大切なのは、無理なく継続できる習慣にすることです。

また、フロスを歯ブラシの前に使うか、後に使うかについても研究がありますが、すべての患者さんに共通する絶対的な順序があるわけではありません。

フロスや歯間ブラシを使えば虫歯・歯周病は完全に防げる?

歯間清掃具は、予防歯科の重要な道具ですが、それだけで虫歯や歯周病を完全に防げるわけではありません。

2019年のCochraneレビューでは、歯ブラシに歯間清掃を追加することで、歯肉炎やプラークの改善が認められる可能性が示されました。

一方、研究によって効果の大きさには違いがあり、長期的な虫歯発生や歯の喪失への影響については、十分なエビデンスが得られていない項目もあります。

また、歯周病患者に対する歯間ブラシの有用性は、欧州歯周病学会の治療ガイドラインでも重視されています。

つまり、歯間清掃具は有用ですが、すべての人に同じ器具を同じ方法で使えばよいわけではありません。

予防歯科では、患者さんの歯並び、歯周組織の状態、虫歯リスクなどに応じて、清掃方法を調整することが重要です。

予防歯科は「歯石を取るだけ」ではない

予防歯科というと、定期的に歯科医院へ行き、歯石取りやクリーニングを受けることを思い浮かべる方が多いかもしれません。

もちろん、歯石の除去や専門的な清掃は重要です。

しかし、予防歯科の目的は、歯科医院で一時的に歯をきれいにすることだけではありません。

毎日の生活の中で、虫歯や歯周病のリスクを減らせる状態を作ることです。

そのためには、次の3つの視点が必要になります。

自宅でのプラークコントロール

歯ブラシ、フロス、歯間ブラシなどを適切に使用し、毎日プラークを除去します。

どの部位に磨き残しが多いのかを知ることも重要です。

歯科医院での専門的な清掃

歯石は、通常の歯磨きでは取り除くことができません。

また、歯周ポケット内の状態によっては、専門的な歯周治療が必要になる場合があります。

歯石取りやクリーニングは、セルフケアを補う役割を持っています。

ホーチミンで「安心して歯のクリーニングを受けたい」とお考えの日本人の方へ

虫歯・歯周病リスクの評価

虫歯のなりやすさ、歯周ポケットの深さ、歯肉の出血、喫煙、糖尿病など、リスクには個人差があります。

そのため、すべての人に同じ通院間隔や同じ清掃方法が適しているわけではありません。

予防歯科は、毎日のセルフケアと歯科医院での専門的な管理を組み合わせて行うものです。

ホーチミンで予防歯科・歯のクリーニングを受けるなら

ホーチミンで生活している日本人の方の中には、仕事が忙しく、歯が痛くならない限り歯医者に行かないという方もいると思います。

しかし、虫歯や歯周病は初期段階では自覚症状が少ないことがあります。

毎日歯を磨いていても、歯と歯の間や奥歯の周囲など、磨き残しが起こりやすい場所があります。

ありが歯科では、歯のクリーニング・歯石取りを日本人歯科衛生士が担当しています。

また、クリーニング・歯石取りの際には歯科検診も行っており、歯科検診自体は無料で、クリーニング・歯石取りとセットになっています。

歯科検診では、虫歯の有無だけでなく、必要に応じて歯肉や歯周組織の状態も確認します。

ホーチミンで予防歯科に取り組みたい方、歯石取りやクリーニングを希望される方は、毎日の歯磨き方法を見直すきっかけとしてもありが歯科をご活用ください。

ホーチミンの歯石取り・クリーニング|費用・頻度・痛みを日本人歯科医師が解説

よくある質問(FAQ)

Q1.歯ブラシだけでは本当に6割しか汚れが落ちませんか?

歯と歯の間のプラーク除去率について、歯ブラシのみで約6割という研究報告があります。ただし、口腔内全体の汚れの除去率ではなく、研究条件によって数値は異なります。

Q2.フロスと歯間ブラシは両方使った方がいいですか?

歯と歯の間の形によって異なります。隙間が狭い部分にはフロス、隙間が広い部分には歯間ブラシが適していることがあります。部位によって使い分ける場合もあります。

Q3.フロスは1日何回使えばいいですか?

一般的には毎日1回、丁寧に歯間清掃を行う習慣をおすすめします。使用頻度や方法は、歯周病の状態や清掃能力によって調整する場合があります。

Q4.歯間ブラシを使うと歯の隙間が広がりますか?

適切なサイズを正しく使用することが重要です。無理に大きなサイズを挿入すると、歯肉を傷つける可能性があります。また、歯肉の炎症が改善して腫れが引くことで、もともとあった隙間が目立つ場合もあります。

Q5.フロスで出血しても続けていいですか?

歯肉炎が原因で出血する場合もありますが、使用方法による傷害の可能性もあります。強い痛みや出血が続く場合は、歯科医院で確認してください。

Q6.歯科医院でクリーニングを受ければ、フロスは不要ですか?

不要にはなりません。歯科医院でのクリーニングと、毎日の歯間清掃は役割が異なります。プラークは日々形成されるため、自宅での継続的な清掃が重要です。

Q7.電動歯ブラシならフロスは必要ありませんか?

電動歯ブラシも有用な清掃器具ですが、歯間部の形態によっては十分に清掃できない場所があります。必要に応じてフロスや歯間ブラシを併用します。

Q8.ホーチミンのありが歯科では予防歯科を受けられますか?

はい。ありが歯科では、日本人歯科衛生士によるクリーニング・歯石取りを行っています。歯科検診はクリーニング・歯石取りとセットで実施しています。

まとめ|フロス・歯間ブラシは特別なケアではなく、予防歯科の基本

歯ブラシだけでは、歯と歯の間に付着したプラークを十分に除去できないことがあります。

研究では、歯ブラシのみで約61%だった歯間部のプラーク除去率が、フロスの併用で約79%、歯間ブラシの併用で約85%に改善したと報告されています。

ただし、数字だけを見て清掃器具を選ぶのではなく、歯と歯の間の状態に合った方法を選ぶことが重要です。

虫歯や歯周病の予防には、毎日の適切な歯磨き、歯間清掃、フッ化物の活用、歯科医院での定期的な管理などを組み合わせる必要があります。

歯ブラシだけで磨いている方は、今日から歯と歯の間にも目を向けてみてください。

歯を長く健康に保つための予防歯科は、毎日の小さな習慣から始まります。


参考文献・公的資料

  1. 高村ら.歯間部プラーク除去に関する研究.日本歯科保存学雑誌.2005;48(2):272–277.
    ※本記事の61.2%、79.0%、84.6%の数値は、この研究を引用した自治体・歯科保健資料に基づく。
  2. 山本昇ほか.Interdental brushとDental flossの清掃効果について.日本歯周病学会会誌.1975;17(2):258–264.
  3. Worthington HV, et al. Home use of interdental cleaning devices, in addition to toothbrushing, for preventing and controlling periodontal diseases and dental caries. Cochrane Database Syst Rev. 2019;4.
    DOI: https://doi.org/10.1002/14651858.CD012018.pub2
  4. Sanz M, et al. Treatment of stage I–III periodontitis—The EFP S3 level clinical practice guideline. J Clin Periodontol. 2020;47(Suppl 22):4–60.
    DOI: https://doi.org/10.1111/jcpe.13290
  5. 日本歯科医師会.「数字でみる歯のはなし」
    https://www.jda.or.jp/hanogakko/vol82/number.html
  6. 大阪大学歯学部附属病院.「歯ブラシだけでは、磨ききれない場所がある!?」
    https://hospital.dent.osaka-u.ac.jp/publication/1801/
  7. 新潟市.「正しい歯みがきや歯間清掃の習慣を身につけよう」
    https://www.city.niigata.lg.jp/iryo/kenko/shikahoken/hatokuchi/fld05_02.html

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ホーチミンの歯石取り・クリーニング|費用・頻度・痛みを日本人歯科医師が解説

歯周病

結論|歯石は歯磨きでは取れません

歯石は、歯垢(プラーク)が唾液中のミネラルによって石灰化し、歯の表面に硬く付着したものです。

一度形成された歯石は通常の歯磨きでは除去できないため、歯科医院でスケーラーなどを使用して取り除きます。

ただし、「歯石を取れば歯周病が治る」という単純なものではありません。

歯周病がある場合には、歯ぐきの上に見えている歯石だけではなく、歯周ポケット内の細菌性バイオフィルムや歯石への対応、毎日のプラークコントロール、必要に応じた歯周病治療が重要です。

ありが歯科では、歯石を取るだけでなく、虫歯・歯周病・歯ぐきの状態を確認したうえで、日本人歯科衛生士によるクリーニングを行っています。

歯石って何?

歯石とは、歯の表面に付着した歯垢(プラーク)が、唾液などに含まれるカルシウムやリン酸などのミネラルによって石灰化したものです。

プラークは歯ブラシやフロスなどで除去できますが、石灰化して歯石になると通常の歯磨きでは取り除くことが難しくなります。

また、歯石の表面はプラークが付着・蓄積しやすい環境となるため、歯周病の管理では歯石だけでなく、その周囲の細菌性バイオフィルムをコントロールすることが重要です。

そのため、定期的に歯医者さん、歯科医院で除去してもらう必要があります。

歯石を放置するとどうなる?

「痛みもないし、歯石くらいならそのままでも大丈夫」

そう思っている方も少なくありません。

しかし、歯石を放置すると次のようなトラブルにつながることがあります。

  • 歯周病が進行する
  • 歯ぐきから出血しやすくなる
  • 口臭が強くなる
  • 歯ぐきが下がる
  • 歯がグラグラして抜けてしまう
  • 虫歯になりやすくなる

歯石の表面は粗造でプラーク(細菌性バイオフィルム)が付着しやすいため、放置する期間が長いほど歯周病が進行しやすくなります。

症状がないうちから定期的に除去することが大切です。


歯石取りは痛い?

患者様から最も多くいただく質問の一つです。

歯石が少ない方であれば、ほとんど痛みを感じないことが多いでしょう。

一方で、

  • 歯周病が進行している
  • 歯ぐきに炎症がある
  • 歯石が歯ぐきの深い部分まで付着している

場合には、一時的にしみたり違和感を感じることがあります。

ありが歯科では、日本人歯科衛生士がお口の状態に合わせてできるだけ痛みが少ないよう丁寧に歯石除去を行っています。

歯ぐきの上の歯石と、歯ぐきの中の歯石は違います

歯石には、大きく分けて歯肉縁上歯石と歯肉縁下歯石があります。

歯肉縁上歯石は歯ぐきより上に形成される歯石で、比較的確認しやすいのが特徴です。

一方、歯周病が進行して歯周ポケットが深くなると、歯ぐきの中の歯根表面に歯肉縁下歯石が付着していることがあります。

歯肉縁下歯石は外から見ただけでは分かりにくいため、歯周ポケットの検査やレントゲンなども参考にしながら歯周病の状態を評価します。

歯周炎がある場合には、必要に応じて歯周ポケット内のバイオフィルムや歯石を除去する**歯肉縁下の専門的な処置(subgingival instrumentation)**を行います。

歯肉縁上歯石歯肉縁下歯石
できる場所歯ぐきより上の歯の表面歯周ポケット内の歯根表面
見え方目で確認しやすい外からは見えにくい
色白色〜黄白色が多い褐色〜黒っぽく見えることが多い
主な特徴唾液の影響を受けて石灰化する歯周ポケット内に形成され、歯根面に強く付着することがある
歯周病との関係プラークが蓄積しやすい環境になる歯周炎が進行している部位で認められることがある
歯磨きで取れる?一度歯石になると通常の歯磨きでは除去困難通常の歯磨きでは除去できない
歯科医院での対応スケーリングなどで除去歯周ポケットの状態に応じて歯肉縁下の専門的な処置を行う
確認方法視診などで確認しやすい歯周ポケット検査、触診、レントゲンなどを参考に評価

**歯ぐきの上に見えている歯石を取るだけでは、歯周病治療として十分ではない場合があります。**歯周ポケットが深い場合には、歯ぐきの中にある歯肉縁下歯石や細菌性バイオフィルムの状態も確認し、必要に応じて歯肉縁下の処置を行います。


歯石取りの流れ

ありが歯科では次のような流れで歯石取り・歯のクリーニングを行っています。

① お口全体のチェック

虫歯・歯周病・歯ぐきの状態を確認します。

② 必要に応じてレントゲン撮影

歯周病の進行状況などを確認します。

③必要に応じて歯周病の専門的な検査

歯周病の有無、状態がわかります。

④ 超音波スケーラーによる歯石除去

専用機器を使用して歯石を丁寧に取り除きます。

⑤着色除去・歯面清掃

コーヒーやお茶による着色もきれいに取り除きます。PMTC

⑥ ブラッシング指導

患者様のお口に合った歯磨き方法をご説明します。


歯石取り後の注意点

歯石除去後は歯ぐきが敏感になることがあります。

そのため当日は

  • 熱すぎる飲み物
  • 冷たすぎる飲み物
  • アルコール
  • 強いうがい

などは控えることをおすすめしています。

また、歯ぐきから少量出血することがありますが、多くの場合は数日で落ち着きます。

ホーチミンで歯石取りをしても出血が続く、歯周病の可能性は?

歯石を取った後に歯がしみたり、歯ぐきが下がって見えることがあります

歯石取りの後に「歯がしみるようになった」「歯と歯の間に隙間ができた」「歯ぐきが下がった気がする」と感じることがあります。

これは必ずしも歯石取りによって歯や歯ぐきが傷ついたという意味ではありません。

歯周病によって歯ぐきに炎症があると、歯肉は腫れた状態になります。歯石やプラークを除去して炎症が改善すると腫れが引くため、それまで隠れていた歯根が見えたり、歯と歯の間に隙間ができたように感じることがあります。

また、歯石で覆われていた歯根面が露出すると、一時的に冷たいものがしみることがあります。

多くの場合は時間の経過とともに落ち着きますが、強い痛みや知覚過敏が続く場合には歯科医院で確認することをおすすめします。

歯石を取れば歯周病は治るのでしょうか?

歯石をきれいに取り除けば、それだけで歯周病が治るというわけではありません。

歯周病の大きな原因となるのは、歯の表面に付着する細菌の集まりである「プラーク(歯垢)」です。

歯石そのものは歯ブラシでは除去できませんが、歯石を取り除いた後も毎日の歯磨きでプラークを十分に除去できなければ、再び歯ぐきに炎症が起こります。

そのため歯周病治療では、

歯科医院での歯石除去 + 毎日の適切な歯磨き・歯間清掃

の両方が重要です。

特に歯と歯の間は歯ブラシだけではプラークが残りやすいため、必要に応じてデンタルフロスや歯間ブラシを使用します。

歯を失う原因の第1位は歯周病


ホーチミンで歯石取りを受けるならありが歯科がおすすめな理由

海外では、

「説明が理解できるか不安」

「衛生面が心配」

という方も多くいらっしゃいます。

衛生管理を徹底し院内感染の予防に積極的に取り組んでおります

ありが歯科では、

  • 日本人歯科医師
  • 日本人歯科衛生士
  • 日本語対応スタッフ

が在籍しており、日本と同じように安心して歯石取り・クリーニングを受けていただけます。

海外赴任中の方やご家族で来院される患者様も多くいらっしゃいます。

ありが歯科の歯石取り、クリーニングは日本人歯科衛生士が行います


歯石取りと歯のクリーニングの違い

患者様からよく、

「歯石取りとクリーニングは違うのですか?」

という質問をいただきます。

歯石取り(スケーリング)歯のクリーニング
主な目的歯面に付着した歯石の除去プラーク・ステインなどを含む歯面清掃
対象主に歯石プラーク・着色など
歯周病がある場合状態により歯肉縁下の処置が必要通常の清掃だけでは不十分な場合がある
ホワイトニングとの違い歯そのものを漂白しない歯そのものを漂白しない

ありが歯科では、歯石除去だけでなく、お口全体を健康に保つためのクリーニングを行っています。


ホーチミンのありが歯科で歯石取り(歯のクリーニング)をするメリット

歯石取りは、見た目をきれいにするだけでなく口の内や全身の健康にとって非常に重要な役割を果たします。

歯周病を予防することは身体にとって非常に重要で歯周病は様々な病気を引き起こす生活習慣病となっております。ありが歯科で歯石取りを受ける主なメリットを具体的にご紹介します。

歯周病と全身の健康

歯周病の予防につながる

歯の汚れからの歯石は表面がザラザラしており、細菌が付着しやすい環境となっております。

そのため、歯石があると歯垢(プラーク)がさらに付きやすくなり、歯ぐきの炎症を引き起こします。

この炎症が続くと歯周病となり、歯周病が進行すると最終的には歯が抜けてしまうこともあります。

ありが歯科で定期的に歯石を取り除くことで歯周病のリスクを大幅に減らすことができます。歯石除去だけでなく、口腔衛生管理、虫歯や歯周病のチェックを行います。

口臭の改善につながる

口臭の原因の多くは、口の中にある細菌が作り出すガスが発生することで起こります。

歯石の周囲に細菌の塊である歯垢(プラーク)が付着すると、その中で分解されるタンパク質が口臭の原因であるにおいを発生させます。

特に歯周ポケット内に歯石がたまっている場合、外からは見えにくいものの、慢性的な口臭の原因となっていることが多くあります。

ありが歯科で歯周病の専門的な治療を行い、歯周病検査や歯石を取り除くことで、結果的に口臭の改善が期待できます。

ホーチミン生活での口臭について

見た目が改善される

歯石は黄色や茶色や黒色をしており、歯の見た目を悪くします。

特に前歯に歯石が付いていると、笑ったときや話しているときに他人からみえることもあり、見た目の清潔感に影響を与えます。

ありが歯科で定期的に歯石を除去することで、歯の表面が滑らかになり、自然な白さやツヤが戻ることもあります。口元の印象を良くするためにも、歯石除去は有効な手段です。

全身の健康につながる

歯石や歯の汚れを放置することで引き起こされる歯周病は、糖尿病や心疾患、誤嚥性肺炎などと深く関係していることがわかっています。

歯周病によって生じた炎症性物質が毛細血管を通じて全身をめぐると、動脈硬化を引き起こす原因になることがわかっています。

ありが歯科で定期的なメンテナンスを行うことで生活習慣病のリスクを下げることができることでしょう。

歯石取りを行う頻度

歯石がつく速さは、人によって違うため、歯石取りを受ける頻度も患者さんによって異なりますが、3カ月に一回の定期検診、メンテナンスを行うことで虫歯や歯周病のトラブルが少なくなるといわれております。

毎日の歯みがきで歯垢(プラーク)をきちんと落とすことが大切ですが、それだけでは取りきれない汚れも少しずつ蓄積していきます。定期的にありが歯科で歯石を取り除くことで口の中を清潔に保ち、将来のトラブルを予防することができます。

ホーチミンのありが歯科では3か月一回の定期検診をお勧めしております。

ありが歯科での歯石取りクリーニングの費用

定期検診+歯石取り+歯のクリーニング:1,500,000VND+税

JCCHの会員証をお持ちの方は10%割引となっておりますのでぜひご活用ください。

※歯周病が進行しており、歯肉縁下の処置など専門的な歯周病治療が必要な場合は、通常のクリーニングとは治療内容・回数・費用が異なることがあります。

(2026/9/30追記)

歯石取り・クリーニングについてよくある質問

Q1. 歯石取りは痛いですか?

通常の歯石取りでは強い痛みを感じないことが多いですが、歯ぐきの炎症や歯周病の状態によっては痛みやしみる感覚が出ることがあります。

特に歯周ポケットが深く、歯ぐきの中の歯肉縁下歯石を除去する場合には、通常のクリーニングより刺激を感じることがあります。

痛みが予想される場合には、必要に応じて麻酔を使用して処置することも可能です。

ありが歯科では、歯石の量や歯ぐきの状態を確認しながら、できるだけ負担の少ない処置を心がけています。


Q2. 歯石取りは何か月ごとに必要ですか?

歯石取りの適切な頻度は、全員同じではありません。

3か月程度で確認した方がよい方もいれば、それより長い間隔で管理できる方もいます。

適切な間隔は、

  • 歯周病の有無・進行度
  • 歯周ポケットの深さ
  • 歯ぐきからの出血
  • 歯石の付きやすさ
  • 毎日のプラークコントロール
  • 喫煙などのリスク因子
  • 過去の歯周病治療歴

などによって変わります。

ありが歯科では、「全員3か月に1回」と一律に決めるのではなく、お口の状態に合わせて次回のメンテナンス時期をご案内しています。


Q3. 1回ですべての歯石を取れますか?

歯石の量や付着している場所によっては、1回ですべてを除去できない場合があります。

歯ぐきより上にある比較的少量の歯石であれば、1回のスケーリングで除去できることもあります。

一方、歯周病が進行し、深い歯周ポケットの中に歯肉縁下歯石が付着している場合には、部位を分けて複数回にわたり処置することがあります。

大切なのは「1回で全部取ること」ではなく、歯周組織の状態に合わせて適切に治療することです。


Q4. 歯石取りをすると歯が削れますか?

適切な歯石取りは、健康な歯を削ることを目的とした処置ではありません。

スケーリングでは、歯の表面や歯根面に付着した歯石やバイオフィルムを除去します。

ただし、器具の種類や使用方法、歯根面の状態などによって歯面への影響は異なるため、必要以上に器具を当てるのではなく、歯や歯周組織の状態に合わせて適切に処置することが重要です。

また、大きな歯石を除去した後に「歯が小さくなった」「隙間ができた」と感じることがありますが、これは歯そのものを削ったのではなく、これまで付着していた歯石がなくなったためという場合があります。


Q5. 歯石取り後に歯がしみるのはなぜですか?

歯石取り後には、一時的に冷たいものなどがしみることがあります。

歯周病によって歯ぐきが腫れていた場合、歯石を除去して炎症が改善すると歯ぐきの腫れが引き、それまで覆われていた歯根面が露出することがあります。

その結果、一時的に知覚過敏の症状が出ることがあります。

多くは経過とともに落ち着くことがありますが、強い痛みが続く場合には、歯根露出だけでなく、虫歯や歯の亀裂など別の原因がないか確認することも大切です。


Q6. 歯石を取ったら歯ぐきが下がったように見えるのはなぜですか?

歯石取りによって健康な歯ぐきが削られたのではなく、炎症による腫れが改善して歯ぐきが引き締まった結果、下がったように見えることがあります。

歯周病によって歯ぐきが腫れていると、本来より歯ぐきが膨らんで見えることがあります。

歯石やバイオフィルムを除去して炎症が改善すると腫れが減少するため、

「歯が長くなった」
「歯と歯の間に隙間ができた」
「歯ぐきが下がった」

と感じることがあります。

特に歯周病が進行して歯を支える骨がすでに失われている場合には、この変化が目立つことがあります。


Q7. 歯石を取れば歯周病は治りますか?

歯石を取ることは歯周病治療の重要な一部ですが、歯石を取るだけで歯周病治療が完了するとは限りません。

歯周病では、歯石だけではなく歯周ポケット内の細菌性バイオフィルムや、それに対する炎症反応が問題になります。

そのため、

毎日のプラークコントロール
歯石・バイオフィルムの除去
歯周ポケットの管理
必要に応じた歯周病治療
治療後の定期的なメンテナンス

を組み合わせることが重要です。

深い歯周ポケットなどが残る場合には、治療後に再評価を行い、追加の歯周病治療が必要か判断します。

→ 「歯周病でなぜ骨が溶ける?歯槽骨吸収のメカニズム」


Q8. 歯石取りをすると歯は白くなりますか?

歯石や表面の着色が除去されることで歯が明るく見えることはありますが、歯石取りは歯そのものを漂白する治療ではありません。

歯石取りやクリーニングでは、歯石・プラーク・表面に付着したステインなどを除去します。

一方、ホワイトニングは過酸化物などを使用して、天然歯そのものの色調を明るくする処置です。

つまり、

歯石 → スケーリング
表面のステイン → クリーニング
天然歯そのものの黄ばみ → ホワイトニング

と目的が異なります。

「クリーニングをしたけれど、もう少し歯そのものを白くしたい」という場合には、ホワイトニングを検討することができます。

ホワイトニング専門サイト

はい。この記事なら、参考文献は多すぎなくて大丈夫で、5本程度で十分です。今回追記した「歯肉縁下処置」「歯石除去だけでは歯周病治療は完結しない」「メンテナンス間隔は一律3か月ではない」まで裏付けるなら、以下が使いやすいです。

参考文献

  1. Sanz M, Herrera D, Kebschull M, et al.
    Treatment of stage I–III periodontitis—The EFP S3 level clinical practice guideline.
    Journal of Clinical Periodontology. 2020;47(Suppl 22):4-60.
    doi:10.1111/jcpe.13290.
    → 今回の記事で最も重要な文献です。プラークコントロール、歯肉縁上・歯肉縁下の処置、リスク因子への対応、治療後の再評価・メンテナンスまでカバーしています。 Wiley Online Library
  2. Smiley CJ, Tracy SL, Abt E, et al.
    Evidence-based clinical practice guideline on the nonsurgical treatment of chronic periodontitis by means of scaling and root planing with or without adjuncts.
    Journal of the American Dental Association. 2015;146(7):525-535.
    → ADAの非外科的歯周治療ガイドライン。SRP(スケーリング・ルートプレーニング)が歯周炎治療の基本となることの根拠として使えます。 Ada.org
  3. Cobb CM.
    Clinical significance of non-surgical periodontal therapy: an evidence-based perspective of scaling and root planing.
    Journal of Clinical Periodontology. 2002;29(Suppl 2):6-16.
    → スケーリング・ルートプレーニングによる非外科的歯周治療についてまとめた代表的レビューです。 PubMed
  4. Suvan J, Leira Y, Moreno Sancho FM, Graziani F, Derks J, Tomasi C.
    Subgingival instrumentation for treatment of periodontitis. A systematic review.
    Journal of Clinical Periodontology. 2020;47(Suppl 22).
    → 歯肉縁下のバイオフィルム・歯石への処置について詳しく説明する部分の根拠として非常に相性がいいです。EFPガイドライン作成時のシステマティックレビューの一つです。 Wiley Online Library
  5. Farooqi OA, Wehler CJ, Gibson G, Jurasic MM, Jones JA.
    Appropriate Recall Interval for Periodontal Maintenance: A Systematic Review.
    Journal of Evidence-Based Dental Practice. 2015;15(4):171-181.

執筆・監修歯科医 ありが歯科院長 有賀智哉

日本人歯科医師として、ホーチミン旧1区にて日本品質の歯科治療を提供。
一般歯科・小児矯正・インプラント・ホワイトニングまで幅広く対応しています。

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