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「子どもが毎日チョコレートを食べたがるけれど、虫歯が心配」

「キットカットやスニッカーズには、どれくらい砂糖が入っているの?」

ホーチミンのスーパーには、日本でもおなじみのチョコレート菓子が数多く並んでいます。

チョコレートは子どもにも大人にも人気のお菓子ですが、実際にどのくらいの砂糖が含まれているか、確認したことはありますか?

砂糖の摂取量が多いほど、虫歯のリスクが高くなる傾向があることは、複数の研究で確認されています。

ただし、虫歯は砂糖の量だけで決まるわけではありません。食べる回数、歯磨き習慣、フッ素の使用、唾液の働きなども関係します。

この記事では、ホーチミン旧1区のありが歯科の日本人歯科医師が、ベトナムのスーパーで販売されているチョコレート菓子を紹介し、糖類含有量と虫歯予防のポイントを解説します。

ベトナムで買えるチョコレート菓子の砂糖含有量ランキング

ベトナムのスーパーCo.opmartのオンラインストアでは、Snickers、KitKat、M&M’s、Meiji、Cadburyなど、さまざまなチョコレート菓子が販売されています。

ここでは、販売が確認できた商品を中心に、糖類の量を比較します。

糖類の量は100gあたりで比較

お菓子は商品によって内容量が異なります。

そのため、糖類の多さを比較するときには「100gあたり何gの糖類が含まれているか」を確認するとわかりやすくなります。

ただし、以下の数値は海外向け製品の栄養表示を参考にした比較例です。ベトナムで販売されている製品の糖類含有量と完全に一致するとは限りません。

実際に購入する際には、パッケージ裏面の栄養成分表示を確認してください。

第1位:Snickers(スニッカーズ)

糖類:約52g/100g(海外版の表示例)

スニッカーズは、チョコレートの中にピーナッツ、キャラメル、ヌガーなどが入ったお菓子です。

食べ応えがありますが、糖類も多く含まれています。

100gあたり約52gの糖類を含む製品では、50g食べると約26gの糖類を摂取する計算になります。

これは、1日2,000kcalを摂取する成人がWHOのさらなる健康上の利益を目指す目安として示す、遊離糖25gに近い量です。

ただし、製品の総糖類とWHOが定義する遊離糖は同一ではないため、厳密には直接比較できません。

第2位:KitKat(キットカット)

糖類:約48.7g/100g(海外版の表示例)

キットカットは、サクサクしたウエハースをチョコレートで包んだお菓子です。

ベトナムでもオリジナル、抹茶、ストロベリーなど、さまざまな種類が販売されています。

海外版の一例では、100gあたり約48.7gの糖類が含まれています。

41.5g食べた場合、糖類は約20.2gとなります。

小さく分けて食べやすいお菓子ですが、仕事中や勉強中に何度も食べ続ける習慣には注意が必要です。

第3位:OREO(オレオ)

糖類:約37.9g/100g(海外版の表示例)

オレオは、チョコレート風味のビスケットでクリームを挟んだ人気のお菓子です。

海外版の一例では、100gあたり約37.9gの糖類が含まれています。

30g食べた場合、糖類は約11.4gです。

チョコレートバーより糖類の割合が少ない製品もありますが、食べる量が多くなれば、当然ながら糖類の摂取量も増えます。

また、ビスケットは細かく砕けて歯の溝などに残ることがあります。

商品 糖類
100gあたり
1回の摂取例
Snickers(スニッカーズ) 1位 Snickers 52g 50gで
26g
KitKat(キットカット) 2位 KitKat 48.7g 41.5gで
20.2g
OREO(オレオ) 3位 OREO 約37.9g 30gで
約11.4g

※海外版製品の栄養成分表示を参考にした比較です。 ベトナム販売版では糖類含有量が異なる場合があります。 OREOの数値は現行表示の再確認が必要です。 また、糖類含有量の順位は虫歯リスクの順位ではありません。

砂糖が多いお菓子ほど虫歯になりやすい?

ここで重要なのは、糖類含有量ランキングが、そのまま虫歯リスクのランキングになるわけではないということです。

例えば、糖類の多いお菓子を食後に少量食べる場合と、糖類の少ないお菓子を一日中繰り返し食べる場合では、後者の方が歯にとって不利になることもあります。

虫歯は、歯垢の中の細菌が糖分を利用して酸を作り、その酸によって歯の表面からミネラルが溶け出すことで進行します。

食事の後には唾液による中和や再石灰化が起こりますが、頻繁に糖分を摂取すると、歯が酸にさらされる機会が増えます。

虫歯予防では、砂糖の摂取量と食べる頻度の両方を管理することが重要です。

砂糖の摂取量が多いほど虫歯が増える科学的根拠

砂糖と虫歯の関係は、歯科医学で長年研究されてきました。

2014年、MoynihanとKellyは、砂糖の摂取量と虫歯の関係について55研究を分析したシステマティックレビューを発表しました。

その結果、小児を対象とした50研究のうち42研究、成人を対象とした5研究すべてで、砂糖摂取量と虫歯の間に少なくとも一つの正の関連が報告されました。

また、遊離糖の摂取量が総エネルギーの10%未満の集団では、虫歯が少ないことを支持する中程度の確実性のエビデンスが認められました。

2022年に発表された更新版のシステマティックレビューでも、砂糖の摂取量を減らすことが虫歯予防に役立つという知見が支持されています。

これらの研究は、虫歯予防のために砂糖の摂取量を管理する重要性を示しています。

WHOが推奨する砂糖の摂取量は?

WHOは、成人と子どもの遊離糖の摂取量について、次のように推奨しています。

  • 総エネルギー摂取量の10%未満に抑える
  • さらに5%未満に減らすことで、追加的な健康上の利益が期待できる

例えば、1日2,000kcalを摂取する人では、10%は約50g、5%は約25gの遊離糖に相当します。

ただし、これは成人の摂取エネルギー量を使った計算例です。

子どもは年齢や体格によって必要エネルギー量が異なるため、同じグラム数をそのまま適用することはできません。

また、遊離糖には食品に添加された砂糖だけでなく、蜂蜜、シロップ、果汁などに含まれる糖も含まれます。

一方、牛乳に自然に含まれる乳糖などは、WHOの遊離糖には含まれません。

子どもがチョコレートを食べるときの注意点

子どもの虫歯予防では、チョコレートを完全に禁止するよりも、適切なおやつの習慣を身につけることが大切です。

① おやつの時間を決める

学校から帰った後など、おやつの時間を決めましょう。

テレビやゲームをしながら、長時間食べ続けることは避けたい習慣です。

② 一度に食べる量を決める

大袋をそのまま渡すのではなく、小皿などに食べる分だけ取り分ける方法がおすすめです。

③ 甘い飲み物を組み合わせない

チョコレートと一緒に砂糖入りのジュースや甘いミルクティーを飲むと、糖分の摂取量がさらに増えます。

水や無糖のお茶を選ぶとよいでしょう。

④ フッ素入り歯磨き粉を使う

フッ素には、歯の再石灰化を促進し、虫歯への抵抗性を高める働きがあります。

年齢に応じたフッ素濃度と使用量を守り、特に就寝前の歯磨きを大切にしましょう。

ベトナムの子ども用歯磨き粉、フッ素濃度は大丈夫?日本の最新基準と比較

高カカオチョコレートなら虫歯にならない?

カカオ70%や80%のチョコレートは、一般的なミルクチョコレートより砂糖が少ない製品もあります。

しかし、高カカオという表示だけで虫歯になりにくいとは判断できません。

実際の糖類含有量は製品によって異なります。

また、カカオに含まれる成分について、口腔細菌への影響を調べた研究もありますが、高カカオチョコレートを食べることで虫歯が予防できるという十分な臨床的根拠はありません。

砂糖の少ない製品を選ぶことは一つの方法ですが、食べ方や歯磨き習慣も大切です。

チョコレートは本当に虫歯の原因?

ホーチミンで子どもの虫歯予防を考えるなら

ホーチミンでは、スーパーやコンビニでさまざまなお菓子が手軽に購入できます。

海外生活では、子どもが現地のお菓子を楽しむ機会も多いと思います。

しかし、虫歯を防ぐために、すべてのお菓子を禁止する必要はありません。

大切なのは、毎日の食生活と口腔ケアを整えることです。

ベトナムで買える人気グミの糖分比較と虫歯リスク

ホーチミン旧1区のありが歯科では、日本人歯科医師がお子さんの虫歯の有無や歯磨きの状態を確認し、虫歯予防についてご説明しています。

フッ素はなぜ虫歯を予防できる?

ありが歯科では、歯のクリーニング・歯石取りとあわせて歯科検診を行っており、検診自体の追加費用はいただいていません。

ホーチミンで歯科検診

よくある質問(FAQ)

Q1. チョコレートを毎日食べると必ず虫歯になりますか?

必ず虫歯になるわけではありません。ただし、砂糖入りのチョコレートを頻繁に食べる習慣は虫歯リスクを高めます。

Q2. スニッカーズとキットカットはどちらが虫歯になりやすいですか?

糖類含有量だけでは判断できません。食べる量や回数、口の中に糖分が残る時間なども関係します。

Q3. チョコレートを食べた後、水を飲めば虫歯を防げますか?

水を飲むことで糖分や食べかすの一部を洗い流す助けになりますが、歯磨きの代わりにはなりません。

Q4. 砂糖不使用のチョコレートなら安心ですか?

砂糖を含まない製品は、一般的な砂糖入り製品より虫歯リスクを抑えられる可能性があります。ただし、他の発酵性糖質が含まれていないか確認が必要です。

Q5. 子どもには何歳からチョコレートを食べさせてよいですか?

歯科的には、年齢だけでなく糖分の摂取習慣が重要です。2歳未満では添加糖を避けることが推奨されています。小さなお子さんでは誤嚥・窒息やアレルギーにも注意してください。

まとめ|砂糖の量を知って、虫歯になりにくい食習慣を

ベトナムで購入できるチョコレート菓子には、重量の約半分が糖類という製品もあります。

砂糖の摂取量と虫歯の間には、複数の研究で関連が認められています。

ただし、砂糖の量だけで虫歯のなりやすさが決まるわけではありません。

おやつの時間を決めること、食べる量を管理すること、フッ素入り歯磨き粉を使用することが大切です。

ホーチミンで子どもの虫歯予防や歯科検診についてお悩みの方は、ありが歯科へご相談ください。

執筆・監修:有賀智哉(歯科医師)/ありが歯科・ホーチミン1区

参考文献

  1. Moynihan PJ, Kelly SAM. Effect on Caries of Restricting Sugars Intake: Systematic Review to Inform WHO Guidelines. J Dent Res. 2014;93(1):8–18. DOI: 10.1177/0022034513508954.
  2. Moores CJ, Kelly SAM, Moynihan PJ. Systematic Review of the Effect on Caries of Sugars Intake: Ten-Year Update. J Dent Res. 2022;101(9):1034–1045. DOI: 10.1177/00220345221082918.
  3. World Health Organization. Guideline: Sugars intake for adults and children. 2015.
  4. Co.op Online. チョコレート商品一覧(販売商品確認用)。

執筆・監修歯科医 ありが歯科院長 有賀智哉

日本人歯科医師として、ホーチミン旧1区にて日本品質の歯科治療を提供。
一般歯科・小児矯正・インプラント・ホワイトニングまで幅広く対応しています。

日本語対応で安心してご相談いただけます。

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