「グミにはどのくらい砂糖が入っているの?」
「HARIBOやTrolli、Skittlesなど、どれが一番砂糖が多い?」
「酸っぱいグミを食べると歯が溶けるって本当?」
ホーチミンのスーパーでは、カラフルなグミやフルーツ味のお菓子が数多く販売されています。
グミは子どもにも大人にも人気ですが、商品によっては重量の60%以上が糖類というものもあります。
さらに注意したいのが、酸っぱい味のサワーグミです。砂糖による虫歯だけでなく、食品そのものに含まれる酸によって歯が溶ける「酸蝕症」にも注意が必要です。
この記事では、ホーチミン旧1区のありが歯科の日本人歯科医師が、人気グミの糖類含有量を比較し、砂糖と虫歯の関係、酸っぱいグミの歯への影響を研究論文に基づいて解説します。

グミの砂糖含有量ランキング|人気商品の糖類を比較
グミの砂糖含有量を比較する際は、商品ごとに袋の大きさが異なるため、100gあたりの糖類量を基準にするとわかりやすくなります。
今回はSkittles、Chupa Chups、Trolli、HARIBOなどのメーカー公表値を確認しました。
メーカーの栄養表示を確認できた商品だけをランキングに採用しています。
| 順位 | 商品名 | 糖類/100g | 30g食べた場合 |
|---|---|---|---|
| 1位 | Skittles オリジナルグミ | 約63.3g | 19.0g |
| 2位 | Chupa Chups サワーミックスベルト | 62g | 18.6g |
| 3位 | Trolli サワーグローワーム・ミニ | 59g | 17.7g |
| 4位 | Trolli オリジナルヒッツ | 50g | 15.0g |
| 5位 | HARIBO ゴールドベア | 46g | 13.8g |
※海外向け製品のメーカー公表値による参考ランキングです。ベトナムでの販売や栄養成分をすべて確認したものではありません。
第1位:Skittles オリジナルグミ
糖類:約63.3g/100g
Skittlesのグミタイプは、フルーツ味の柔らかいお菓子です。
米国版のメーカー表示では、30gあたり19gの糖類が含まれています。
これは100g換算で約63.3gです。
なお、ベトナムで一般的に販売されているSkittlesの粒状キャンディーとは別商品です。購入時には「Gummies」と表示されているか確認してください。
第2位:Chupa Chups サワーミックスベルト
糖類:62g/100g
Chupa Chupsのサワーミックスベルトは、細長いベルト状の酸っぱいお菓子です。
英国版のメーカー表示では、100gあたり62gの糖類が含まれています。
30g食べると18.6gの糖類になります。
砂糖の多さだけでなく、酸味料が含まれるため、酸蝕症についても考えたい商品です。
第3位:Trolli サワーグローワーム・ミニ
糖類:59g/100g
Trolliのミミズ型サワーグミです。
メーカー表示では100gあたり59gの糖類が含まれています。
原材料には砂糖、グルコースシロップ、クエン酸、乳酸、リンゴ酸などが使用されています。
糖分と酸味料の両方に注意が必要です。
第4位:Trolli オリジナルヒッツ
糖類:50g/100g
Trolliの人気グミを組み合わせたアソート商品です。
100gあたり50gの糖類が含まれています。
少量ずつ食べられるため、だらだら食べる習慣には気をつけましょう。
第5位:HARIBO ゴールドベア
糖類:46g/100g
HARIBOの代表的なクマ型グミです。
英国版のメーカー表示では100gあたり46gの糖類が含まれています。
30g食べると約13.8gです。
今回の5商品の中では糖類の割合が最も少ないものの、決して低糖類のお菓子ではありません。
人気グミの糖類含有量ランキング
| 商品 | 糖類 100gあたり |
30g換算 |
|---|---|---|
1位
Skittlesオリジナルグミ |
約63.3g | 19.0g |
2位
Chupa Chupsサワーミックスベルト |
62g | 18.6g |
3位
Trolliサワーグローワーム・ミニ |
59g | 17.7g |
4位
Trolliオリジナルヒッツ |
50g | 15.0g |
5位
HARIBOゴールドベア |
46g | 13.8g |
※海外向け製品のメーカー公表値による参考比較です。 ベトナムで販売されている商品とは成分が異なる場合があります。 糖類含有量の順位は虫歯リスクの順位ではありません。
Yupiなど、ベトナムで販売されているほかのグミは?
ベトナムではYupiやChupa Chups、HARIBOなど、さまざまなグミが販売されています。
ただし、Yupiの個別商品については、今回、メーカーの公式な糖類含有量を十分に確認できませんでした。
そのため、根拠のない数値でランキングに加えることは避けています。
また、Chupa ChupsやSkittlesについても、ベトナムのスーパーで販売されている商品と、今回栄養成分を参照した海外版が同じ商品とは限りません。
実際に購入する際には、パッケージの「Sugars」「Total Sugars」「Đường」などの表示を確認してください。
グミの砂糖が多いと虫歯になりやすい?
結論からいうと、砂糖の摂取量が多いほど、虫歯リスクは高くなる傾向があります。
WHOも、砂糖の摂取を減らすことが虫歯予防に重要であるとしています。
虫歯は、歯垢の中の細菌が糖分を利用して酸を作り、その酸によって歯のエナメル質などが脱灰することで進行します。
ただし、今回の糖類ランキングがそのまま虫歯のなりやすさを表すわけではありません。
食べる量、食べる回数、歯への付着性、唾液の働き、フッ素の使用状況なども関係します。
特に注意したいのは、少しずつ長時間食べ続ける習慣です。
グミを何度も口に入れると、歯が糖分にさらされる機会が増えます。
【重要】酸っぱいグミは酸性が強い?歯が溶ける酸蝕症とは
酸っぱいグミには、クエン酸、リンゴ酸、乳酸などの酸味料が使用されることがあります。
これらの酸は、虫歯菌を介さずに歯の表面を脱灰させる可能性があります。
これを酸蝕と呼び、継続的な歯質の喪失につながる状態が酸蝕症です。
酸っぱいお菓子のpHは2.30〜3.14という研究結果
Daviesらが2008年に発表した研究では、複数の酸っぱいお菓子について酸性度とエナメル質への影響を調べました。
その結果、研究対象となった酸っぱいお菓子のpHは2.30〜3.14でした。
また、すべての対象商品に酸蝕作用が認められ、一部の商品は比較対象のオレンジジュースより強い酸蝕作用を示しました。
ただし、この研究のpHは今回ランキングに掲載した各商品の実測値ではありません。
虫歯と酸蝕症の違い
| 虫歯 | 酸蝕症 | |
|---|---|---|
| 主な原因 | 細菌が糖分から作る酸 | 食品や飲料などの酸 |
| 細菌の関与 | あり | 必須ではない |
| グミとの関係 | 糖分の摂取 | 酸味料との接触 |
| 予防の基本 | 糖分の摂取管理・フッ素 | 酸との接触頻度を減らす |
酸っぱいグミでは、この2つの問題が同時に存在する可能性があります。
酸性が強いグミほど危険?
pHが低いほど酸性は強くなりますが、酸蝕の程度はpHだけでは決まりません。
酸の種類、滴定酸度、歯と接触する時間、唾液の働きなども関係します。
そのため、酸っぱいグミの商品別の危険度を、味やpHだけで順位付けすることは適切ではありません。
ただし、酸味料を多く含むお菓子を頻繁に食べる習慣は避けたいものです。
酸っぱいグミは歯が溶ける? 酸蝕症に注意したい商品の例
酸っぱい味のグミには、クエン酸やリンゴ酸などの 酸味料が使用されることがあります。 こうした酸は、虫歯菌を介さずに歯のエナメル質を 脱灰させる可能性があります。 以下は酸味料を使用したお菓子の例です。
Trolli
サワーグローワーム・ミニ
サワーグミ
酸味料を使用したミミズ型のサワーグミ。 糖類だけでなく、酸との接触による エナメル質への影響にも注意したい商品です。
Chupa Chups
サワーミックスベルト
サワーベルト
酸っぱい味が特徴のベルト状のお菓子。 酸味料を含むため、頻繁に食べたり、 長時間口の中に含んだりする習慣には 注意が必要です。
酸っぱいお菓子を対象とした研究では、 pH2.30~3.14という強い酸性を示した製品が 報告されています。 酸蝕の程度はpHだけでなく、酸の種類、 酸の量、接触時間、唾液の働きなどにも 左右されます。
※掲載した2商品の実測pHを示したものではありません。
研究で報告されたpHの範囲を、これらの商品の
数値として解釈しないでください。
参考文献:Davies R, et al.
Sour sweets: a new type of erosive challenge?
British Dental Journal. 2008;204:E3.
キシリトールや代替甘味料入りのグミなら安心?
キシリトールは糖アルコールの一種で、砂糖とは異なり、一般的な虫歯原因菌による酸産生に利用されにくい特徴があります。
一方、一般的なグミには砂糖やグルコースシロップが多く使用されています。
Trolliの一部商品にはソルビトールが保湿剤として含まれていますが、砂糖やグルコースシロップも含まれているため、虫歯予防用グミとはいえません。
また、砂糖不使用のグミでも、酸味料が含まれていれば酸蝕のリスクは残ります。
「砂糖不使用」「キシリトール配合」という表示だけで、歯に安全なお菓子だと判断しないことが大切です。
WHOが推奨する砂糖の摂取量
WHOは、成人と子どもの遊離糖の摂取量を、総エネルギー摂取量の10%未満に抑えることを推奨しています。
さらに、5%未満に減らすことで追加的な健康上の利益が期待できるとしています。
1日2,000kcalを摂取する人の場合、10%は約50g、5%は約25gの遊離糖に相当します。
ただし、子どもは必要なエネルギー量が異なるため、この数値をそのまま適用することはできません。
また、商品の栄養表示にある「糖類」とWHOの「遊離糖」は、厳密には同じ概念ではありません。
子どもがグミを食べるときの5つの注意点
- 食べる時間を決める。 一日中だらだら食べる習慣を避けましょう。
- 食べる量を決める。 大袋から直接食べず、必要な分だけ取り分けましょう。
- 酸っぱいグミを頻繁に食べない。 糖分だけでなく酸蝕にも注意が必要です。
- 食べた後は水を飲む。 口の中に残る糖分や酸を減らす助けになります。
- フッ素入り歯磨き粉を使用する。 年齢に合った濃度と量を守りましょう。
また、小さな子どもではグミによる窒息にも注意が必要です。
よくある質問(FAQ)
Q1. グミはチョコレートより虫歯になりやすいですか?
一概には判断できません。糖類の量、食べる回数、歯への付着性などが関係します。
Q2. 酸っぱいグミは歯を溶かしますか?
酸味料によってエナメル質が脱灰する可能性があります。実験室での研究でも、酸っぱいお菓子の酸蝕作用が報告されています。
Q3. 砂糖不使用のグミなら虫歯になりませんか?
砂糖以外の発酵性糖質の有無や、酸味料の種類によって異なります。砂糖不使用でも酸蝕リスクがなくなるわけではありません。
Q4. グミを食べた後はすぐ歯磨きするべきですか?
日常的なフッ素入り歯磨き粉による清掃が重要です。酸っぱいグミを食べた直後は、まず水で口をすすぎ、歯を強くこすらないようにしましょう。
Q5. グミを毎日食べても大丈夫ですか?
毎日食べたから必ず虫歯になるわけではありませんが、糖分を摂取する頻度が増えるほど注意が必要です。食べる量と時間を決め、口腔ケアを続けましょう。
まとめ|グミは砂糖の量と酸っぱさの両方に注意
今回確認したメーカー公表値では、Skittlesのグミは100gあたり約63.3g、Chupa Chupsのサワーベルトは62gの糖類を含んでいました。
グミを選ぶ際には、糖類の量を確認することが大切です。
さらに、酸っぱいグミでは砂糖による虫歯と、酸による酸蝕症の両方を考える必要があります。
子どもの歯を守るために、食べる量と回数を決め、フッ素入り歯磨き粉を使用し、定期的に歯の状態を確認しましょう。
ホーチミン旧1区のありが歯科では、日本人歯科医師がお子さんの虫歯や歯磨きの状態を確認し、ご家庭での虫歯予防についてご説明しています。
参考文献・資料
- WHO. Sugars and dental caries. 2025.
- WHO. Guideline: Sugars Intake for Adults and Children. 2015.
- Davies R, Hunter L, Loyn T, Rees J. Sour sweets: a new type of erosive challenge? British Dental Journal. 2008;204.
- Skittles、Chupa Chups、Trolli、HARIBO各メーカー公式栄養成分表示。
執筆・監修歯科医 ありが歯科院長 有賀智哉
日本人歯科医師として、ホーチミン旧1区にて日本品質の歯科治療を提供。
一般歯科・小児矯正・インプラント・ホワイトニングまで幅広く対応しています。
日本語対応で安心してご相談いただけます。
関連記事
ホーチミンで歯科治療をご希望の方へ
→ ありが歯科へのお問い合わせ・予約はこちら 090-418-6480



