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「歯を抜いて、血がなかなか止まらない」

「親知らずを抜いて数時間たつのに、まだ唾液に血が混じっている」

「ガーゼを噛んでも出血が続くけれど、大丈夫?」

抜歯後に血が出ると、不安になる方は多いでしょう。

特に、歯医者さん、歯科医院から帰宅した後や、夜になって再び出血した場合には、どうすればよいのか迷うことがあります。

抜歯後に少量の血がにじんだり、唾液が薄いピンク色になったりすることは珍しくありません。しかし、鮮血が流れ続ける場合や、ガーゼで圧迫しても止まらない場合は、歯医者さん、歯科医院での処置が必要になることがあります。

この記事では、ベトナム・ホーチミンのありが歯科が、抜歯後の出血を止めるための正しいガーゼの噛み方、出血が続く原因、やってはいけない行動、歯医者を受診する目安について解説します。

【まず確認】抜歯後に血が止まらないときの対処法

現在、抜歯した部分から血が出ている場合は、次の方法で圧迫止血を行ってください。

ガーゼを使った止血方法

① 清潔なガーゼを用意する

歯医者さん、歯科医院でもらった清潔なガーゼを使用します。

ガーゼがない場合は、清潔な綿のハンカチなどを代用できます。必要に応じて少し水で湿らせてください。

ティッシュペーパーや脱脂綿は、傷口に繊維が付着することがあるため、できるだけ避けましょう。

② ガーゼを厚めに折りたたむ

抜歯した穴の上に直接圧力がかかるよう、適切な厚みに折りたたみます。

薄すぎるガーゼでは、噛み合わせたときに十分な圧力がかからない場合があります。

③ 抜歯した部分にガーゼを置く

傷口の真上にガーゼを当てます。

隣の歯だけを噛んでいても、抜歯した部分には十分な圧力が伝わりません。

④ 20〜30分間、しっかり噛み続ける

椅子に座り、上体を起こした状態でガーゼをしっかり噛みます。

途中で何度もガーゼを外して確認しないでください。

圧迫が途切れると、形成されかけた血の塊が不安定になり、出血が続くことがあります。

⑤ 出血が続く場合は、もう一度圧迫する

20〜30分間圧迫しても明らかな出血が続く場合は、新しいガーゼで再度圧迫します。

適切に合計約1時間圧迫しても鮮血が出続ける場合は、抜歯した歯科医院へ連絡してください。

ただし、出血が大量の場合や、めまい・ふらつきなどがある場合は、1時間待たずに緊急の医療機関を受診してください。

※抗凝固薬・抗血小板薬を服用している方や、出血しやすい病気がある方は、止血しない場合に早めの歯科受診が必要です。

1.抜歯後の出血はいつまで続く?

抜歯後の出血は、抜いた歯の種類、傷口の大きさ、服用している薬などによって異なります。

通常は抜歯直後に圧迫止血を行い、活動性の出血が落ち着いたことを確認してから帰宅します。

しかし、帰宅後も少量の血がにじむことはあります。

抜歯後の出血の目安

状態考え方・対応
唾液が薄いピンク色少量の血が混じっている可能性があり、通常の経過でも見られる
少量の血がにじむ抜歯後しばらくは起こり得る。必要に応じて圧迫止血
鮮血が繰り返し流れる活動性の出血の可能性。ガーゼで圧迫し、歯科医院へ相談
20〜30分圧迫しても止まらない再度圧迫し、止血状況を確認。早めに歯科医院へ相談
約1時間の適切な圧迫でも止まらない速やかに歯科医院で診察を受ける
大量出血、めまい、意識が遠のく直ちに救急医療機関へ

少量の血が唾液に混じる状態は、抜歯後24〜48時間程度みられることがあります。

ただし、これは鮮血が流れ続けても48時間放置してよいという意味ではありません。

唾液が赤く見えるだけなのか、傷口から実際に血が流れ続けているのかを区別することが重要です。

2.抜歯後に血が止まらない5つの原因

抜歯後の出血が続く原因はいくつかあります。

① 血餅が十分に形成されていない

抜歯すると、歯があった場所に穴が残ります。

この穴を「抜歯窩(ばっしか)」と呼びます。

抜歯後は、抜歯窩の中に血液がたまり、血餅(けっぺい)という血の塊が形成されます。

血餅は傷口を保護し、正常な治癒を助ける重要な役割を持っています。

この血餅が十分に形成されなかったり、形成された血餅が外れたりすると、再び出血する場合があります。

② 強いうがいをした

抜歯後に口の中が血の味で気持ち悪くなり、何度もうがいをしたくなることがあります。

しかし、抜歯直後の強いうがいは、形成されかけた血餅を取り除いてしまう可能性があります。

特に抜歯当日は、強いうがいや勢いよく唾を吐く行為を避けることが重要です。

③ 激しい運動や飲酒をした

抜歯当日に運動をしたり、お酒を飲んだりすると、出血が再開する場合があります。

抜歯後少なくとも24時間は、激しい運動、飲酒、喫煙を避け、安静に過ごしましょう。

親知らずの難しい抜歯などでは、さらに長い期間の制限が必要になる場合があります。

④ 傷口を舌や指で触った

抜歯後の穴が気になり、舌で何度も触ってしまう方がいます。

しかし、傷口への刺激によって血餅が不安定になり、出血が再開することがあります。

傷口を指や舌で触ったり、血の塊を無理に取り除いたりしないでください。

⑤ 血液を固まりにくくする薬を服用している

抗凝固薬や抗血小板薬を服用している方は、抜歯後に出血が続く場合があります。

代表的な薬には、次のようなものがあります。

  • ワルファリン
  • アピキサバン
  • リバーロキサバン
  • ダビガトラン
  • エドキサバン
  • アスピリン
  • クロピドグレル

これらの薬は、血栓症や脳卒中などの予防のために処方される重要な薬です。

出血が心配だからといって、自己判断で服用を中止しないでください。

抜歯後の出血が止まらない場合には、服用している薬を歯科医師に伝え、必要な止血処置を受けることが重要です。

3.抜歯後にやってはいけない行動

抜歯後の出血を防ぐには、血餅を安定させることが大切です。

避けたい行動理由
強いうがい血餅が外れる可能性がある
何度も唾を吐く口の中の圧力変化などで血餅が不安定になる
ストローで飲む吸う動作が血餅を乱す可能性がある
傷口を舌や指で触る血餅や傷口を刺激する
激しい運動出血が再開する場合がある
飲酒出血や治癒に悪影響を及ぼす可能性がある
喫煙治癒を妨げ、ドライソケットのリスクを高める
熱い飲食物出血が再開する場合がある

特に抜歯後24時間は、傷口をできるだけ刺激しないことが重要です。

ただし、歯科医院から個別の指示を受けている場合には、その指示を優先してください。

4.抜歯後の血の塊は取ってもいい?

抜歯後に口の中を鏡で見ると、歯を抜いた部分に赤黒い塊が見えることがあります。

「血が固まっているから、取り除いた方がいいのでは?」

そう考える方もいるかもしれません。

しかし、抜歯窩に形成された血餅は、正常な治癒に必要なものです。

血餅を自分で取り除いてはいけません。

血餅には、傷口を保護し、周囲の組織が治癒するための土台になる役割があります。

血餅が失われると、出血が再開したり、ドライソケットが起こったりする可能性があります。

ドライソケットとは?

ドライソケットは、抜歯後に血餅が十分に形成されなかったり、早期に失われたりすることで、抜歯窩の骨が露出し、強い痛みが生じる状態です。

特に下顎の親知らずの抜歯後などに起こることがあります。

一般的には、抜歯から数日後に強い痛みが出現することが特徴です。

ただし、ドライソケットと抜歯後出血は同じものではありません。

ドライソケットでは、出血よりも強い痛みが主な問題となることが多いです。

親知らずの抜歯後に激痛!ドライソケットとは?

5.親知らずの抜歯後は出血が長引きやすい?

親知らずの抜歯では、通常の抜歯より傷口が大きくなる場合があります。

特に、歯茎を切開したり、周囲の骨を削ったりして親知らずを抜いた場合には、術後の腫れや痛みが強くなることがあります。

ただし、親知らずだから必ず出血が長引くわけではありません。

出血の程度は、抜歯の難易度、傷口の状態、服用薬、全身状態などによって異なります。

親知らずの抜歯後でも、鮮血が流れ続ける場合には、適切な圧迫止血と歯科医院での確認が必要です。

6.抜歯した翌日に血が出ても大丈夫?

抜歯した翌日、唾液に少量の血が混じることはあります。

特に、朝起きたときに唾液が少し赤くなっている程度であれば、正常な経過の範囲でみられる場合があります。

一方、次のような場合には注意が必要です。

  • 口の中に鮮血が繰り返したまる
  • ガーゼが短時間で血液に染まる
  • 出血量が増えている
  • 歯茎や顔の腫れが強くなっている
  • 強い痛みや発熱を伴う

抜歯から時間が経過していても、明らかな出血が続く場合には、歯科医院へ相談してください。

7.抜歯後に出血が止まらない場合、歯医者では何をする?

自宅で圧迫しても出血が止まらない場合、歯科医院では出血の原因を確認します。

状態に応じて、次のような処置を行うことがあります。

傷口の確認

抜歯窩や周囲の歯茎を確認し、どこから出血しているのかを調べます。

圧迫止血

適切な位置にガーゼを当て、再度圧迫止血を行います。

止血材の使用

必要に応じて、コラーゲン製剤や酸化セルロースなどの局所止血材を使用する場合があります。

縫合

傷口の状態によっては、歯茎を縫合して止血を図る場合があります。

全身状態や服用薬の確認

抗凝固薬・抗血小板薬の服用、出血傾向、全身疾患などが関係している可能性があれば、必要に応じて医科との連携や検査を検討します。

出血が止まらない場合でも、歯科医院では状況に応じた止血処置が可能です。無理に自宅だけで対応し続ける必要はありません。

8.抜歯後の出血で救急受診が必要な場合

抜歯後の出血の多くは局所的な処置で対応できますが、まれに緊急の対応が必要になることがあります。

次のような場合は、すぐに医療機関を受診してください。

緊急性が高い症状

  • 大量の出血が続いている
  • 血液が口の中に次々とたまる
  • めまいやふらつきがある
  • 冷や汗、動悸、強い脱力感がある
  • 意識が遠のく感じがする
  • 出血に加えて呼吸や飲み込みに問題がある

このような症状がある場合は、歯科医院の診療時間を待たず、救急医療機関での対応が必要です。

9.ホーチミンで抜歯後に血が止まらなくなったら?

ベトナム・ホーチミンで親知らずや虫歯の抜歯を受けた後、帰宅してから出血が続くと不安になることがあるでしょう。

特に海外では、夜間や休日にどこへ相談すればよいかわからないこともあります。

まずは、抜歯した歯科医院から指示された方法で圧迫止血を行ってください。

明らかな出血が続く場合には、抜歯を行った歯医者さん、歯科医院へ連絡し、状態を説明しましょう。

大量の出血や全身症状がある場合には、診療時間を待たずに救急医療機関を受診してください。

ありが歯科では、抜歯後の注意点や経過について、日本語でご説明しています。

ホーチミンで歯科治療を受ける際には、治療前に術後の注意事項や、出血が続いた場合の連絡方法を確認しておくことも大切です。

10.よくある質問(FAQ)

Q1.抜歯後の出血は何時間で止まりますか?

通常は抜歯直後に圧迫止血を行い、活動性の出血が落ち着いたことを確認します。ただし、少量の血が唾液に混じる状態は、抜歯後しばらく続くことがあります。鮮血が流れ続ける場合は、正常な経過と考えず歯科医院に相談してください。

Q2.抜歯後にガーゼは何分噛めばいいですか?

一般的には20〜30分程度、しっかり噛んで圧迫します。途中で何度も外して確認しないことが大切です。

Q3.ガーゼを噛んでも血が止まらない場合は?

適切な位置にガーゼを当てて再度圧迫してください。合計約1時間の圧迫でも明らかな出血が続く場合は、速やかに歯科医院へ連絡してください。大量出血や全身症状がある場合は、待たずに救急受診が必要です。

Q4.抜歯後に唾液が赤いのは異常ですか?

少量の血が唾液に混じると、実際の出血量より赤く見えることがあります。薄いピンク色の唾液と、鮮血が流れ続ける状態は区別する必要があります。

Q5.抜歯後に血の塊ができています。取った方がいいですか?

いいえ。血餅は抜歯した傷口の治癒に重要な役割があります。舌や指で触ったり、無理に取り除いたりしないでください。

Q6.抜歯後にうがいをすると血が出るのはなぜですか?

強いうがいによって血餅が動いたり、外れたりする可能性があるためです。抜歯後24時間は強いうがいを避け、歯科医院の指示に従ってください。

Q7.抜歯後の出血を冷やせば止められますか?

頬の外側を冷やすことは腫れや不快感の軽減に役立つ場合がありますが、活動性の出血を止める基本はガーゼによる直接圧迫です。冷却だけに頼らないでください。

Q8.抜歯後に血が止まらないのはドライソケットですか?

必ずしもそうではありません。ドライソケットは抜歯後数日して強い痛みが生じることが多い状態です。出血が続く場合は、別の原因も含めて確認する必要があります。

Q9.血液をサラサラにする薬を飲んでいる場合はどうすればいいですか?

抗凝固薬や抗血小板薬を自己判断で中止しないでください。出血が止まらない場合は、早めに歯科医院へ相談し、服用している薬を正確に伝えてください。

Q10.抜歯後、翌日まで血が出ていても大丈夫ですか?

少量の血が唾液に混じる程度であれば、正常な経過でみられることがあります。しかし、鮮血が流れ続ける場合や出血量が増える場合は、翌日であっても歯科医院での確認が必要です。

まとめ|抜歯後に血が止まらないときは、まず正しく圧迫する

抜歯後に少量の血がにじむことは珍しくありません。

しかし、鮮血が流れ続ける場合には、適切な対処が必要です。

覚えておきたいポイントは次の4つです。

① 清潔なガーゼを抜歯した部分に当て、20〜30分間しっかり噛む。

② 強いうがい、喫煙、飲酒、激しい運動などを避け、血餅を守る。

③ 約1時間の適切な圧迫でも出血が止まらない場合は、速やかに歯科医院へ連絡する。

④ 大量出血やめまい、ふらつきなどがある場合は、直ちに救急医療機関を受診する。

抜歯後の出血で最も重要なのは、出血量と全身状態を確認し、必要なときには早めに医療機関へ相談することです。

ベトナム・ホーチミンで抜歯後の経過について不安がある方は、ありが歯科へご相談ください。


参考文献・患者向け医療情報

  1. University College London Hospitals NHS Foundation Trust. Dental extractions: post-operative instructions.
    https://www.uclh.nhs.uk/patients-and-visitors/patient-information-pages/dental-extractions-post-operative-instructions
  2. Royal Devon University Healthcare NHS Foundation Trust. Advice on managing post-extraction bleeding.
    https://www.royaldevon.nhs.uk/services/community-dental-service/emergency-dental-service/advice-on-managing-post-extraction-bleeding/
  3. American Dental Association. Extractions.
    https://www.mouthhealthy.org/all-topics-a-z/extractions
  4. NHS. Wisdom tooth removal.
    https://www.nhs.uk/tests-and-treatments/wisdom-tooth-removal/
  5. Scottish Dental Clinical Effectiveness Programme. Management of Dental Patients Taking Anticoagulants or Antiplatelet Drugs.
    https://www.sdcep.org.uk/published-guidance/anticoagulants-and-antiplatelets/
  6. American Dental Association. Dry Socket.
    https://www.mouthhealthy.org/all-topics-a-z/dry-socket

執筆・監修歯科医 ありが歯科院長 有賀智哉

日本人歯科医師として、ホーチミン旧1区にて日本品質の歯科治療を提供。
一般歯科・小児矯正・インプラント・ホワイトニングまで幅広く対応しています。

日本語対応で安心してご相談いただけます。

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