ホーチミンで生活していると、
「親知らずが痛くなった」
「歯ぐきが腫れてきた」
「日本では様子を見ましょうと言われていた」
というご相談をありが歯科では多くいただきます。
親知らずはすべて抜かなければならないわけではありません。
しかし、生え方によっては虫歯や歯周病、強い痛みの原因となるため、早めの診断が大切です。
この記事では、日本人歯科医師が
- 親知らずとは?
- 抜いた方がよいケース
- 生え方の種類
- 抜歯の難易度
- ホーチミンで親知らずを抜く流れ
について詳しく解説します。

親知らずとは?
親知らず(第三大臼歯)は、一番奥に生えてくる永久歯です。
一般的には17〜25歳頃に生えてきますが、
- 生えない人
- 一部だけ生える人
- 横向きに生える人
など個人差があります。
最近では顎が小さい方が増えており、正常に生えるスペースが不足しているケースも少なくありません。
親知らずは必ず抜く必要がありますか?
答えは**「いいえ」**です。
次のような条件を満たしていれば、無理に抜歯する必要はありません。
- 真っすぐ生えている
- 正常に噛み合っている
- 歯磨きがしっかりできる
- 虫歯がない
- 歯周病がない
- 痛みがない
このような親知らずは、そのまま経過観察になることもあります。
一方で、生え方によっては抜歯をおすすめする場合があります。
抜歯をおすすめする親知らず
横向きに生えている
最も多いのが横向きに埋まっているタイプです。
歯の一部しか見えていないため、
- 歯磨きが難しい
- 汚れがたまりやすい
- 細菌が繁殖しやすい
という特徴があります。
放置すると歯ぐきが腫れたり痛みを繰り返したりします。
手前の歯を押している
横向きの親知らずは、
手前の大切な奥歯を押し続けます。
その結果、
- 歯並びへの影響
- 奥歯の虫歯
- 歯根吸収
を起こすことがあります。
親知らずだけではなく、その手前の健康な歯まで失ってしまうケースもあります。
虫歯になっている
親知らずは一番奥にあるため、
非常に歯ブラシが届きにくい場所です。
虫歯になっても治療が困難なことが多く、
抜歯を選択するケースが少なくありません。
歯ぐきが腫れる
親知らずの周囲が腫れる病気を
智歯周囲炎
といいます。
代表的な症状は
- 歯ぐきの腫れ
- 強い痛み
- 口が開かない
- 飲み込みにくい
- 発熱
などです。
一度治っても繰り返すことが多いため、抜歯をおすすめすることがあります。
親知らずの生え方には種類があります
親知らずは大きく分けると次のような生え方があります。
真っすぐ生えているタイプ
最も理想的な状態です。
十分なスペースがあり、
しっかり磨ける場合は抜歯が不要なこともあります。
少し斜めに生えているタイプ
歯ぐきが一部かぶっていることが多く、
食べ物が詰まりやすくなります。
炎症を起こしやすいため注意が必要です。
横向きタイプ
最も抜歯相談が多いタイプです。
手前の歯に強く当たり、
虫歯や歯周病の原因になります。
完全に骨の中に埋まっているタイプ
レントゲンやCTで初めて分かることがあります。
症状がなければ経過観察になることもありますが、
位置によっては将来的なトラブルを考慮して抜歯をご提案することもあります。
親知らずを放置するとどうなる?
症状がないからといって安心とは限りません。
放置すると
- 親知らずが虫歯になる
- 手前の歯まで虫歯になる
- 歯周病になる
- 歯ぐきが繰り返し腫れる
- 強い口臭の原因になる
- 顎の痛みにつながる
ことがあります。
特に30歳を超えると骨が硬くなり、
若い頃より抜歯が難しくなる場合もあります。
そのため、必要な場合は早めの診断が大切です。
ホーチミンで親知らずを抜きたい方へ|抜歯の流れ・抜歯後の注意点・よくある質問【後編】
前編では、
- 親知らずとは?
- 抜いた方がよい親知らず
- 生え方の種類
- 放置するリスク
について解説しました。
後編では、実際に親知らずを抜く流れや抜歯後の過ごし方について詳しくご紹介します。
ホーチミンのありが歯科での親知らず抜歯の流れ
① 診察・カウンセリング
まず現在のお口の状態を確認します。
- 痛みがある場所
- 腫れている場所
- 開口量
- 噛み合わせ
などを診察し、抜歯が必要かどうかを判断します。
② レントゲン・CT撮影
親知らずの位置を正確に確認するためにレントゲン撮影を行います。
横向きや埋伏している親知らずの場合は、CT撮影を行うこともあります。
CTでは
- 神経との距離
- 骨の厚み
- 歯の向き
- 根の形
まで立体的に確認できます。
安全に抜歯するためにはとても重要な検査です。
③ 抜歯方法をご説明
検査結果をもとに
- 当日抜歯できるか
- 後日抜歯になるか
- 抜歯時間
- 腫れやすさ
- 注意点
について日本語で分かりやすくご説明します。
不安なことがあれば何でもご相談ください。
炎症が強い場合、お薬等で炎症を抑えてから後日の抜歯になることがあります。
④ 麻酔
局所麻酔を十分に効かせてから抜歯を行います。
麻酔がしっかり効いていれば、抜歯中に強い痛みを感じることはほとんどありません。
「押される感じ」
「圧迫される感じ」
はありますが、多くの患者様が思っていたより楽だったとおっしゃいます。
⑤ 親知らずの抜歯
真っすぐ生えている親知らずであれば比較的短時間で終了することもあります。
一方、
- 横向き
- 骨に埋まっている
- 根が曲がっている
場合には、歯を分割しながら丁寧に抜歯します。
歯ぐきを少し開き、必要に応じて骨を最小限削ることもあります。
⑥ 縫合
傷口が大きい場合は縫合を行います。
通常は約1週間後に抜糸を行います。
抜歯時間はどれくらい?
抜歯時間は親知らずの状態によって異なります。
目安としては
- 真っすぐ生えている:約10〜20分
- 少し斜め:約20〜30分
- 横向き:約30〜60分
- 埋伏歯:約60分前後
となります。
診察や麻酔を含めると、来院から終了まで約60〜90分程度みていただくと安心です。
抜歯後の注意点
強いうがいはしない
抜歯後には血餅(けっぺい)という血のかたまりができます。
この血餅は傷口を治すために非常に重要です。
何度もうがいをすると血餅が取れてしまい、
ドライソケット
という強い痛みを伴う状態になることがあります。
当日は軽く口をゆすぐ程度にしましょう。
当日は安静にする
抜歯後は血圧が上がると出血しやすくなります。
そのため、
- 激しい運動
- 長時間の入浴
- サウナ
は避けるようにしてください。
シャワー程度であれば問題ありません。
飲酒は控えましょう
アルコールは血流を良くするため、
出血や腫れが強くなることがあります。
一般的には抜歯後24〜48時間程度は控えることをおすすめしています。
喫煙も控えましょう
タバコは傷の治りを遅らせる原因になります。
またドライソケットのリスクも高くなるため、できるだけ禁煙をおすすめします。
腫れや痛みはどれくらい続きますか?
抜歯後の経過には個人差があります。
一般的には
1日目
麻酔が切れると少し痛みが出始めます。
2〜3日目
腫れが最も強くなることがあります。
4〜7日目
徐々に腫れが引いてきます。
痛み止めを服用しながら普段通り生活できる方がほとんどです。
仕事は休んだ方がいい?
デスクワークであれば翌日から仕事をされる方も多くいらっしゃいます。
ただし、
- 大きく埋まった親知らず
- 下顎の横向き親知らず
では腫れが出ることがあるため、大切な予定の前は避けることをおすすめしています。
ホーチミンで親知らず抜歯を検討されている方へ
親知らずは痛みが出てから受診される方が多いですが、
症状がないうちに確認することで、より安全に治療できる場合があります。
ありが歯科では、日本人歯科医師がレントゲンやCTを用いて丁寧に診断し、お一人おひとりに適した治療方法をご提案しています。
「抜いた方がいいのか分からない」
という段階でも、お気軽にご相談ください。
よくある質問(FAQ)
Q. 親知らずは4本とも抜く必要がありますか?
いいえ。
問題のある親知らずだけ抜歯するケースも多くあります。
Q. 抜歯は痛いですか?
局所麻酔をしっかり行うため、抜歯中の強い痛みはほとんどありません。
Q. CT撮影は必ず必要ですか?
まっすぐ生えている親知らずでは不要な場合もあります。
神経に近い場合や埋伏歯では、安全のためCT撮影をおすすめしています。
Q. 抜歯後は顔が腫れますか?
生え方によって異なります。
横向きや埋伏している親知らずでは2〜3日程度腫れることがあります。
Q. 抜歯後に飛行機へ乗っても大丈夫ですか?
基本的には可能ですが、抜歯直後の長距離移動は避けた方が安心です。
旅行や帰国の予定がある方は、事前にご相談ください。
Q. ホーチミンで日本人歯科医師に親知らずを相談できますか?
はい。
ありが歯科では、日本人歯科医師が親知らずの診断から抜歯後のケアまで、日本語で丁寧にサポートしています。
執筆・監修歯科医 ありが歯科院長 有賀智哉
日本人歯科医師として、ホーチミン旧1区にて日本品質の歯科治療を提供。
一般歯科・小児矯正・インプラント・ホワイトニングまで幅広く対応しています。
日本語対応で安心してご相談いただけます。


