痛いイメージは歯科治療の最大のストレス要因でした。しかし、現在の歯科治療は日々進化・進歩しています。医療設備の進化も素晴らしく、痛みが少なく、治療効果が高く、治療期間も短縮できるようになりました。
ホーチミンのありが歯科で導入されている最新の歯科医療は、思った以上に進化しています。一般的なほかの歯科医院(日本も含めて)に比べ 、多くの最新機器が導入されています。歯科医院の医療機器の選択しだいによって、提供できる医療の質が決定するのです。 だからこそ、歯科医療機器の選定には徹底的にこだわりました。
CEREC Prime Scan 最新型口腔内スキャナー
ベトナムではまだまだ普及どころかほぼ導入しているところがない口腔内スキャナー。従来の型取りとは違い、Primescanは「超高速コントラスト解析HFCA」を搭載し、1秒あたり1億以上のコントラスト評価を行います。さらに高解像度センサーによって、1秒間に100万の3Dデータポイントをキャッチアップして、よりリアルで鮮明な3Dデータを作成します。
この口腔スキャナーを用いることで、従来のシリコンで歯を型取りするより、スキャナーで読み取る方が精度が高く早く口腔内の情報を読み取ることができます。患者様の負担を少なくすることが可能になりました。
SIROLaser 歯科用レーザー(日本未発売)
歯科用のダイオードレーザーであるSiroLaserBluは、3種類の波長、青の波長445nm、赤外線、970nm、赤の波長660nm、といった3種類の使い方ができる初の歯科用ダイオードレーザーです。これにより20を超える適応症をカバーできるようになります。
具体的にはメスの代わりに歯ぐきを切る処置やのう胞などを摘出するときにも使え、傷口の治りも早く瘢痕化しにくいのが特徴です。歯ぐきや炎症やインプラントの炎症の殺菌にも利用できます。
また、顎関節治療や口内炎にも利用できます。

オゾン生成器
オゾンを発生させる機械で歯科では歯の根の治療や外科処置後の洗浄などで強力な殺菌力を発揮します。次亜塩素水などの3000倍ともいわれてます。酸素と水から作られるので刺激もなく安全となっております。
また、血液オゾン療法にも利用でき、日本ではまだ新しい治療法ですが、欧州では約50年の歴史があり、一般的な治療法として、多くの医師から支持されています。 近年では、北米、中南米、アジア諸国など数多くの国で治療が行われています。 患者様ご自身から採血した血液とオゾンを反応させ、オゾン化された血液を再び体内に戻すことで、赤血球の酸素運搬能力を向上させ、白血球の免疫力を高め、さらに血小板の凝固作用を抑制し、血液をサラサラの状態に戻します。
PhotonWave Plus
目から侵入する光刺激によって脳機能は活性化される。光刺激によって視神経を通じて電流が流れ視床下部などへ波及して脳幹に作用する。この光刺激によって自律神経に影響を及ぼし、全身の内臓や血管、内臓分泌系などに作用することで作用する。
歯科で言えば、アマルガムや歯科用金属などの有害金属が含まれているものの毒素をデトックスすることができる。肝臓のデトックスのphase1の作用を促進させることができる。ベトナムでの日々の水道水、氷、大気、シャワーなどの重金属の蓄積により、アルツハイマーまど様々な病気を引き起こすため解毒プログラムの治療にも使われます。
ほかにも外科処置後の疼痛や顎関節症、抗炎症作用、骨の強化、歯科治療への恐怖心を取り除く作用もある。

PIEZOSURGERY touch
ピエゾは硬組織(歯や骨)だけを削除することができ、軟組織(歯肉や血管など)を傷つけることなく3次元超音波振動で切削することができる機械です。
従来のインプラント治療よりドリルを使うことが少なくなったり術後の腫れも少なくなったり、治療時間も短くなります。

世界最高水準のクラスBのオートクレーブ
滅菌とは
滅菌とは細菌やウイルスの完全除去を行うことです。
歯医者さん、歯科医院の滅菌をする際、高温高圧の飽和水蒸気による滅菌方法を「高圧蒸気滅菌」、それを行う機器が「オートクレーブ(高圧蒸気滅菌器)」と呼ばれる機器があります。
しかし、そのオートクレーブを使用すれば完全滅菌できるわけではありません。世界トップクラスと言われる、ヨーロッパ規格のオートクレーブ(高圧蒸気滅菌機)を使用して滅菌を行っています。今までの一般的なオートクレーブでは、細いパイプの中まではきちんと滅菌しきれませんでした。
クラスBでは機械の中で真空状態を作り、次に高圧高温蒸気を細部まで吹き入れることにより滅菌を行います。「クラスB」は、「クラスS」「クラスN」よりも優れた滅菌効果があります。ベトナムではほとんどがクラスNのオートクレーブもしくはオートクレーブを使っていない歯科医院もあります。
使い捨てのできない器具をオートクレーブにかける際、器具に細菌が何層も付着していれば、表面のみの滅菌で、器具自体は滅菌できてないということになります。ほとんどの歯科医院(日本も含む)はクラスCのオートクレーブとなっており、完全な滅菌はできていないということになります。
つまり、オートクレーブを使用するだけでなく、使用する前に除菌(細菌数を減らす)・殺菌(病原性を持った菌を減らす)が出来ていなければ『完全滅菌』の状態までもっていくことはできないと考えています。

口腔外バキューム
歯を削る時、目に見えないほどの細かな水や粉塵が飛び散ります。気づかないうちにこの水や粉塵が患者様の顔にかかったり吸い込んだりすることがあります。吸い込んだ浮遊粉塵は人体に悪影響を及ぼす原因となってしまいます。当院では皆様に安心・安全な治療を受けていただくために全ての診療台に口腔外バキュームを設置しております。治療中に飛散する水や唾液、金属の破片を患者様の口の外で吸い込む装置のことです。飛散物だけでなく、治療中に発生するにおいも吸い込みます。空気中のウィルスなどの感染性物質を吸引することで感染予防対策に有効です。

AED
日本ではAEDを駅や学校、スポーツクラブ、空港、公共施設、人が集まるところなどでよく見かけるのですが、ベトナムではまだまだ普及しておらず、救命処置が行われることも少ないです。また、このような救命処置の講習もほとんどなく、ベトナムの医師、看護師も知識が少ないようです。
ありが歯科ではスタッフにもAED講習を受けさせて救命処置の大切さを実感させました。
AEDの電気ショックの成功率は成功の可能性が1分ごとに約7~10%低下します。
救急車が到着する前に傷病者の近くにいる私たち一般市民(バイスタンダー)がAEDを使用して電気ショックをできるだけ早く行うことが重要になります。

オーラスター 自動麻酔注射器
オーラスターと呼ばれる自動麻酔注射器を導入しております。いわゆる手打ちの注射器と違い、機械制御でゆっくりと麻酔液を注入していきます。麻酔液は一度に歯ぐきにたくさん入ったり、人間の手の圧力にムラが生じるとと痛みを感じてしまいます。そのような事を避ける為、機械制御で時間をかけて麻酔液を注入し痛みをおさえます。

カートリッジウォーマー
歯科の麻酔のカートリッジは通常冷暗所で保管します。冷蔵庫などで冷やされた冷たい麻酔液をすぐに歯ぐきに使 ってしまうと、人間の体温との温度差で圧迫されるような痛みを感じてしまう原因となります。
このような痛みならないように、事前にこのカートリッジウォーマーで麻酔液を温めておき、体温に近づけることで痛みを軽減します。

5倍速コントラ Low speed
5倍速は同等の虫歯でもタービンで削った時に比べ痛みが出にくいということです。
虫歯がある程度大きい象牙質まで広がっている治療の場合、痛みが出ることが多いというのが今までの常識でしたが、5倍速エンジンを使うことでこの頻度が随分減りました。
歯を削る音もだいぶ小さくなり、歯に対してやさしい治療が出来ることです。更に当院の治療チェアは5倍速のコントラの回転数が設定できるようにしました。
35G、33G注射針
こちらは麻酔の針です。極細の針でなるべく痛みが少ない麻酔をするためにはこの33G、35Gの針を使用しております。日本でも多くの歯医者さん、歯科医院でこちらを使用しております。通常はベトナムには27Gが使わることが多く、針が太くなると痛みも強くなり麻酔の事故も考えられます。
なるべく痛みの少ないよう考慮して細い針や温かい麻酔薬などで患者様の痛みのストレスが少なくなるよう考えております。